第75話 Nostalgic Facer Ⅰ
これは
少女はクリスの見極めに、あれから2回程
実際のところ、公安の
逆にギルドでは討伐系の
拠って少女は「街に住まう人々との価値観や
要は、クリスが
だが、多少は危なっかしい所が実際にあったが、取り上げるような特に大きな問題点は無かった。そして、そんな中でクリスがどうしようも無い事が1つだけあった。
それが「報告書」だ。
クリスは「報告書」だけはどうにもならなかった。そもそも、筆記文字は
それは時間を見付けて爺が教えてくれているが、何ともならないモノはどうしようもない。
「その点はマムに交渉だなぁ」
「アンタ、
「えっ?でも、マム!そうしたら、報告書の意味が無くない?読めない報告書なんて……アレ?——デバイス使えば読めるじゃん。あはははは」
「全く、あたしゃ忙しいんだ!そんな下らない内容でイチイチ通話するんでないよッ!」
「そ、それじゃ、アタシの今までの苦労はなんだったのよッ!?クリスの代わりにアタシが苦労して書いた報告書は?眠い目を
「逆ギレかい?まぁ、アレはアレで読むに耐えない内容だったよ。一応そのままスルーしといたけどね」
「アタシが睡眠時間を削って書いた報告書は?寝る間も惜しんで書いたのに?褒めてすらくれないの?」
「まぁ、これに
「じゃあ、切るよッ!」
がちゃっ
つーつーつー
少女はクリスがこのままでは報告書が書けないばかりに、ハンターになれなくなる事を危惧していた。そこでマムに交渉しようとしたのだが、完全に敗北したと言える。
斯くして、クリスの「見極め」は無事に終了した。晴れて正式にハンターライセンスの授与が行われ、クリスは少女の屋敷を出ていく事になった。
それを1番惜しがっていたのは、サラとレミの2人だ。サラとレミは積極的にクリスに対して話し掛けていた。そして、クリスもまた2人とよく会話をして、面倒をみていたのだ。
爺はクリスの出立の日、クリスに装備品を
更には、少女が昔使っていた
その
あの殲滅戦で討伐した500匹を超える
その中でサリエルの魔石を核にしていた
後は大量の
ちなみに
更には上位亜種、中でも
拠ってそれらの上位亜種の素材は装備品への
残りの400匹を超える
だが、弾薬だけあっても意味が無いので、銃撃の練習用にマイクロウージーも一緒に渡す事にした。クリスは当然の事ながら受け取ろうとしなかったが、少女は強引に受け取らせたのである。
それら一式全てを持って、クリスは公安の報酬の一環である、「宿舎」へと引っ越していった。ある程度はデバイスの
サラとレミの2人はクリスの姿が見えなくなるまで手を振っており、別れを惜しみ大声で叫んでいた。
これは余談だが、少女はクリスの装備品をドクに監修してもらった際に、炎龍ディオルギアの素材で爺がオーダーしていた
更には、炎龍ディオルギアの素材で、より高性能になったブーツも受け取る事が出来ていた。
受け取った品々に対して更に欲をかいた少女は、前々から言おうとして忘れてしまっていた自分のウージーとデバイスの更なるチューンナップをドクに要求していったのだ。その結果、ウージーはデバイスへの直結仕様となってマガジンが不要になった。
要はデバイス内に残弾がある以上、連射が可能になった事を示している。
デバイスはその調整の他に新たなASPをインストールし、その設定もドクに行って貰った。それら装備品の新調やチューンナップがあった為に、
そんなワケは決して無いのです。そんなコトは決してありえません。
これは少女の名誉に関わる大事なコトなので、3回言いました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます