第48話 暁彦キレる 4 終

『無駄にした時間、返せ!』と心で叫んだらナビに怒られた。クスン


「私としては、ちゃんと登録された身分証だけ貰えればそれでいいんで。ここで貰えないなら、他所に行きますから別に。それに、貴殿方に謝れと言ってる訳でも無いですからね」


《主、嘘はいけません》


 あっ!ばれてぇ~ら。


「わっ、分かりました。申し訳ありませんでした」


 がばりと、頭を下げて謝って来るサブマスさん。だけどなんだか誤り方が渋々だなおい!

 サブマスターが頭を下げるのが、見れたけどねぇ~ちゃんと悪いと思ってるのかを聞きたいし、ちょっと納得行かない!俺。

 だけど…でも、ここは納める事にする。

【大人だからな】フン

 ここで手打ちにしよう面倒だしな。


「で?」


 と言ってギルマスの顔を見つめる俺。


「で?」と聞き返された…分かって無いじゃんかよ!


「分かりませんかね?身分証ですよ!冒険者カード下さいよ!私は、この町出るんで」


「「はあーーーぁ?」」


 なっ何?


「……町を出ると?言うのですか?」


「当たり前でしょ?あまりにも酷いのでね。それに、誠意の欠片もない渋々な謝罪をどもうありがとうございますぅ」


「…お前この先、冒険者出来なくなるぞ?」


「ギ、ギルマス!」


 あっ脅してきた(思う壷~)


「ああ~ぁ~、それ口にしたねぇ~。それは口にしたら駄目じゃないのかな?今まで私に対して、謝罪したいとか言ってた言葉が、全部嘘に成りましたねぇ~。残念だなぁ~私は先に、『誠意』って言ったのに。私の言葉の意味を読めないなんて………残念」クスリ


「え!ああーーーぁ!」


 と、叫んで頭を抱えたよ、笑えるだけど?


「本音!有難うございます。さっ、早くカード下さいよ。それともくれないの?なら、出てくけど?」


「まっ待って……嫌。いま……出す」


 諦めたのかな?ギルマスが俺のカードを出すと言ってきた。


「ほらこれだ」


「ふぅ~やっとですか?でも、ありがとう御座います。これちゃんと使えます?まぁ良いや。あっ、『登録料金』知らないんですよ。ちゃんと話を伺え無かったので、ですからこれで」


 カードと引き換えに、金貨一枚をテーブルの上に放り投げる。


「それでは、私はこれで」


 まったく、カード一枚貰うだけなのに。

 こんなに手間が掛かるなんてしらなかったよ。ぶつくさ言い【テレポート】と呟いて、暁彦が一瞬でギルマス達の目の前から姿を消した。


「「えっエエエーーーーぇ!きっ消えた!」」



--------------


やっと貰えました冒険者カード、でもこのカード使えるのかなぁ~?

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