ギルドマスター ハックバルト

ハミルが目を間開き言葉をなくす。


「スゲーだろ」


 ある意味期待の新人だよなあ~、だが加護なしなんだな。


「はい」


 やらかしたな俺。


「だから本人から話を聴いてる、所だったんだよ」


 なのに邪魔しやがってとハミルを睨む。

 すませんと、頭を深く下げる。ハミルらしからぬ失態である。


「すみませんでした。彼また、来るでしょうか?」


「さぁなぁ~?なんか訳ありポイ気がしたしな。分からん」


「しかし、どうしますかこのカード」


「本人に渡すしか無いだろ」


「でも来なかったら、渡せませんよ」


「そうだよな」


「てかギルマス!これ本人の、承諾も得ずに私が見たの知ったら。不味いのでは」


「あっ………ハミル、見なかった事に」


「出来ませんよ。こんな凄いステータス見たら、彼放っておけませんよ」


「「どうするかな」しますか?」


「だけど………ギルマス」


「何だ?」


「彼の顔、ちゃんと覚えてますか?」


「無理だな」


「何故です?」


「何故だと思う?ハミル?俺は奴の面を確認したいから!外套を外す様に、頼んでたんだよ!」


 お前が入ってこなけりゃ、話しはスムーズだったのにと、ハックは頭を抱える。


「ハミル!てめぇ向こう3ヶ月給料、減額な!」


「エッ!ギルマスそれは、無いです……」


 そう言って項垂れるハミルである。


 しかしどうするか。ギルマス、サブマス共に顔を見合せ。どうするかと頭を抱え考え込み、悩む二人。


「と、取り敢えず。受付の女性陣にはあいつが来たら、直ぐ知らせる様に伝えるか。名前は分かってるからな。」


 そうですね。とハミルもうなずく。

 二人で深いため息を着いた。


 だけど!ギルマス3ヶ月給料減額は、きついです。

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