「すまんがこのままで話させて貰うぞ」

　口調の事か？ならそうしてくれよ、色々面倒な人だな。

「ええ、その方が話しやすいので、″是非"そうしてください」

「所でな、坊主は貴族じゃないのか？それとも、商人の子供なのか？」

「いえ、平民ですよ」

　なんかしつこいよね？

「お前の…お前さんの口調がな？丁寧すぎる。それと、その外套だが…なんか付与附けてるだろ？」

　急に"お前″呼ばわりかよ！なんか態度が変わりすぎじゃないのかな？

「え、ええまぁ。一人旅ですので、成るべく安全に旅がしたいのは当たり前では？それに、出来る事はしてますよ。口調は癖なので」

『ナビさん。どうするかな？』

《そうですね。平民ですし、口調もそのままで

良いんじゃないですか？》

『雑だなおい！』

「悪いんだが、その羽織っている外套と認識阻害をな、解いて面見せてくれそれとステータスだが…」

　ガリガリと頭を掻きなから唸る。

「まぁ、外套は取りますけど、ステータスですか？何か問題でも？」

「まっ、問題と云うか、問題だなある意味」

「ある意味？」

「そうだよ、なんだこのあり得ない能力はよ。下手したら、王国魔道騎士位のレベルだぞ！」

「い、いやいや！大袈裟ですよ。俺なんかじゃレベルが低すぎますって」

　ここは、俺なんてと否定しておかないと。

「いや、レベルなんか問題ではないぞ？魔法が２属性使える奴が貴重な人材だ！それに２属性の内一つ、聖属性使えるならその…引き抜かれるのは用意に考えられるんだよ」

　へえ～聖属性ねぇ…まあそうなのかな？

「これ…お前狙われるから気をつけろよ？」

　へぇ…………マジか？

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