#4

 未だ希望はあんだよ俺はさっ!


「それから、地球の物が全部取れる様にしてくれ」


無限収納アイテムボックスは、さっき聞いたので、まぁ、良いですが。地球の物って?》


「え?だって衣食は?住みかはまぁ、なんとかしますけど。衣食は絶対保証してくれないと!あと、武器とか乗り物も大事かと?」


《す、すみません。貴方の言ってる意味が!分からないのですが?》


「え?だって神様の世界って、中世に近い世界なんでしょう?食べ物は?乗り物に衣服とお金は?まさか、じゃぁ頑張って下さい。とか言って全くフォロー無しで、放り出すんですか?それはないでしょ?」


 あなたが殺したんでしょ?と、じと目に為って睨む俺。


《い、痛いところを……わ、分かりました。こうなったら自棄糞です。後は?なんですか?》


 痛いだと!まさか放り出すつもり満々だったとか?あり得るねぇこれ。

 それに開き直った感じ?

 それなら~こっちも調子に乗るぞと思う暁彦だ。


「なら鑑定と、錬金術と、料理と戦闘中に使える平行思考があれば。なんとかやれるかな?どうです?」


 フフフ一応……聞いてみた。


《分かりました、仕方がないですね》


 おや?以外にあっさりだねフフン勝った!


《ちっ!》


 あっ舌打ち!


《仕方有りませんね~でも、ネットですが。地球の物は、こちらで制限させて下さいね?》


「えっ、例えば?」


《破壊兵器、科学兵器は駄目です。生き物も駄目です。あくまでも、成宮さんの身を守る程度の物だけですよ?良いですね?》


 ここ"大事"っと念を押された。


「よっしゃ~」


 言ってみるもんだ、半分以上はダメ元だったんだがラッキー。


《成宮さぁん~》


「おっ、怒っても言質は取ってるからな。今さら駄目なんて無しだからな!!」


 てか、やりずれぇ~思った事読むなや!


《では、ご希望は全部出た感じですか?》


 呆れながら確認されるが、今のところそんな感じかな?


「そう、だね。こんな感じならいいっかな?」


《(か、軽い)なら、決まりで良いですね?》


 良いかと、確認をされて。

 なら、そろそろ成宮さんを送る時間ですね?と言う神様。


「そうなんですか?なら出来れば安全な所に適当に下ろして下されば?」


《クククッ、分かりました。善処致します。では……》


「あ!」突然思い出した様に声を上げると、《な、なんてすか?》とビビる神様クククッなんか楽しい。


「神様、無茶を言いましてすみません。そして、ありがとうございます。あと、神様に聞きたい事が有る時はどうしたら?」


《それはでは、神殿に行ってお祈りして下さい。そうして下されば、私と話せるので。大丈夫だと思います。こちらからも、たまに連絡をしますので大丈夫かと》


「そ、そうですか分かりました。では、宜しくお願いします」


《はい。では、お元気で頑張って下さいね?》


 言われ、アルシャに手を振られて自分の足元が突然光だし「うわぁぁぁぁ」と叫びながら、光の中へ吸い込まれ意識が無くなった。




 はぁ~、やっと行きましたか。しかし、成宮さん楽しい方でしたね。(笑)

 ですが、あんなに要求されるとは思いませんでしたが。まぁ~何とか為りますかね。


 さて此れから、成宮さんを観察するのが楽しみです。


 私の与えた物を、どうやって使いながら生きて行くのか……此方から観るのが本当に楽しみです。


 成宮さんに神の加護を………。


 世界神アルシャが微笑み、暁彦と話していた空間の扉を閉めて歩き出す。


 あ!私の名前、教えてませんでしたしねぇ~

まぁ~良いかクックッ、退屈だったしね。


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