プロローグ
#1
《お~い、起きて下さい。あの~》
(そろそろ起きてくれませんかねぇ?いつまで寝てるつもりなのですかねぇ~)
「ん~??(煩いな!もう少し寝かせてくれZzzz)」
《そろそろ本当に、起きましょうょ~》
ん~本当に煩いよ!起きますよ、起きれば良いんでしょ?
「ふぁ~」と、両腕を上げて伸びをする。
良く寝た、何年かぶりに良く寝た気がする。
両腕を上げた腕をノロノロと下ろして辺りを見回す「ん?何処だここは?」と言葉が漏れた。
もう一度辺りをキョロキョロと見回しても自分がいる場所は全く知らない場所だし、全く見覚えがない場所だぞ?
どうやら俺は寝こけてたらしい………。
………って、ここ何処だよ!
あぁ、でもベッド寝心地良かったなと素直な感想。でも、これ買ったら高そうだ……なんて場違いな事を思っていたら、目の前に知らない人が居る。
ん~??誰様………ですかね?
《あ!やっと起きましたね?》
ニコニコした笑顔の眩しいイケメンが俺に話しかけてくる?
えっと……どちら様?
凄いイケメンが俺を見てニコニコしてる。
うっ!目の前に…スッゴいイケメン眩しくて目に悪い。でもこの人イケメンと云うよりは綺麗って云うのかな?
……で、だれ?
《いや~、イケメンなんて。綺麗なんて照れるぅ~。でも、人ではないですがね…私。ニコリ》
…なんて言ってる。
え、声出してたかな?何で、俺……思っただけだよ?
《聞こえますょ~。これでも私は神様ですから》
えへん!と、胸を張りながら信じられない事を言ってきたよ。
だが……からかわないで欲しいものだよ!
まったく!巫山戯けないで欲しいものだ。
《巫山戯てませんよ?本当ですからね!》
まずい……変なイケメンに話し掛けられてる。
ちょっとの間で、「変なイケメン」にシフトチェンジ、神の評価は下がる。
しかし、世の中変わった人が居るよな。
自分を神様って言う人が居るなんて、どこぞの異世界物かよ!
《あ~酷い!神様……疑って。しかも変とか》
また…心の声を読まれた?
「え? ……神様?」
《そうですよ!私は神様ですが?》
なにか文句でも?と、疑う俺に話しかけてくる。
うぉ!まただ?
「え~っと、神様?」
《はい!》
まぁ~良いお返事で…。
《でしょ~》
俺が聞くと返事は返って来るけど………。
じゃなくて!その後の話をして頂けませんかね??
《あぁ!そうですねぇ~。そっちが先でした!オッホン!……突然ですが、成宮暁彦さん。貴方は先程、お亡くなりに為られました。悪しからず……》
はっ……はぁーーーーー!!!!
何でやねん!
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