第67話 歴戦の勇士
「そらっ!!」
ブレイカーの一撃が風を切りながら俺を襲う。
俺はそれをカタナで受け止めると今度もまたピキピキと金属が擦れる嫌な音と共にカタナが破損する。
そして、力押しで、そのままカタナが更にピキピキと確実に負けへ近づく音を立て始めた。
このままだと折れるな…………。
俺はそう考えると、カタナの重力を上手く使い、いなしながら攻撃を避けた。
このままではいくら魔力が尽きにくいカタナといえどいつか魔力が尽きてしまうと感じたからだ。
そして、そのままもう片方のカタナを首へ押し込む。
しかし、すんでのところでシールドを突き出されて防御される。
防御が厚くてなかなかに攻撃が通らない。
「チッ…………!!」
俺は小さく舌打ちすると連撃を繰り出した。
敵の重心を崩すレヴィに習ったやり方だ。
レヴィの修行は厳しかったが俺に大きな物をくれたのは確かだった。
すると、重いブレイカーは轟は反撃の手を止めて防御に専念する。
押し切れると確信が持てた。
(このまま崩す!!)
俺はそう思うと、俺は守りが手薄になった轟の足をかけて転ばせると、崩れた心臓部へ向かって思いっきり突き攻撃を繰り出した。
そしてシールドで片方を守ろうとするが時すでに遅し、俺の一撃が轟の心臓部へ突き刺さす。
いくら反応速度が良くてもこればかりは防ぎようがない。
『トドロキHP全損。勝者アカホシ』
そうして俺は少々苦戦したが轟に勝ったのだった。
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