第66話 挑発
「なぁ、裕也。俺と対戦しないか?」
「えっ?」
願ってもない事だ。俺には轟の情報がない。これで対戦出来れば対策が錬れる。
しかし。
「俺にとっても不利になるかもしれませんよね?それ……」
「まぁな……?!でも、お前のためにもなると思うぞ?これから負ける相手の予行練習にな」
「へぇー…………」
この人、俺をおちょくっているのか?
それとも本当にそれだけの自信があるのだろうか?
分からない。
だけれども、これは確かにチャンスでもある。
よし、決めた。
「分かりました。勝負を受けましょう」
▽△▽△▽△▽△▽
転送先は平地だった。
相手の装備は降谷の言った通り、ブレイカーとシールドだ。
俺もカタナを鈍く光る白いカタナ、二刀出現させる。
「よし、いくぞ?」
「はい!!」
俺が了解すると、カウントダウンが始まる。
さて、どう相手をするか…………?
俺はそう考えると、とりあえず相手の足を取ることだけを考えた。
「っ……!!」
俺は一気に距離を詰めるとカタナを振るう。
しかし、シールドで防がれてしまった。すると、ブレイカーの一撃が振るわれ、俺はカタナをクロスさせて守るとカタナにピシッと言う確かな亀裂音が聞こえてヒビが入る。
(次は受けきれないな……)
俺はそう確信すると、距離を離してカタナを出し入れして破損を直した。
「反応速度や良しだな……」
俺が小さく呟くと、轟はニヤリと笑った。
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