第43話 リア・グレイシャル
「失礼します」
そう言って俺はコンコンとノックすると「入りたまえ」と言う声が聞こえた。
そして、ガチャっと扉を開けると降谷、西尾、広瀬、片桐、そして平がいた。
そして、もう一人。見たことある声と容姿だった。
すると。
「おう、赤星ー」
その誰かが俺に飛びついてきた。
薔薇のようないい香りがする。
否、そんなことを考えている場合じゃない。
俺は抱きついてきた人物を見る。
それはあのリア・グレイシャルだった。
「な、なんでこんなところにリア・グレイシャル?!」
「赤星に逢いに来たからに決まってるじゃん!!」
俺が思わず叫び散らかしながらそう言うと、俺は中村本部長の方を見る。
「私から説明しよう……」
中村本部長は眉間にシワを寄せながら、頭を悩ませるかのように手で顔を覆った。
「ここから先は国家機密として欲しい」
と前付けして。
「実はアメリカ側が日本と秘密裏に同盟を結びたいと言ってきているんだ…………!!」
『えーーー!!』
皆が驚くと、リアが俺から離れて手を上げる。
「ここから先は私が説明します…………!!」
すると、リアは語り出した。
俺達の今後の共通となる最大の敵の名前を……。
これが俺のNTGを目指すきっかけとなることを知らずに…………。
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