第41話 祝い

「もう、起きなさいよ!!」


広瀬にVR装置を外されると俺は目を覚ました。

そこに居たのは日本の皆だ。


「あれ?」

「何ボケっとしてるの英雄さん?」


広瀬が腕を組みながらそう言った。

逐一、人差し指をせわしなく動かしている為、イラついてるように見える。


「あんた。生中継で見てたけどプラチナデータ……2つ持ち……しかも、片方は覚醒とか一体、本当に何者?」

「…………」


俺は中村本部長の方を見た。そうして頷くと、手を叩きこう言う。


「皆の者、疑問は有ろうが今は不問にしてくれ…………誰だって探られたくない過去ぐらいある……!!」

『了解しました』


全損が頷き敬礼する。

助かった。


「では、今夜は高級焼肉だ!!勿論、私の奢りだ。皆の者私の財布を食べるつもりで食べて欲しい!!」


すると、皆喜んだ。


俺もこの大感動の中、思わず微笑んだ。


『いいか裕也?NTGをもし目指すつもりならは皆のために使うんだぞ?決して己の為に使うんじゃないんぞ?』


そんな声が聞こえた。


だが、それと同時に気味悪さも覚えた。

レヴィが言っていたあの言葉だ。


『また近いうちに会いましょう』


と言う言葉だ。

俺の知らない所で何かが起ころうとしている…………。


俺は思わず身震いした。

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