清水雅人と竜崎健一のスカッとストーリー
@wizard-T
竜崎健一とか言うふざけたチャラ男(LINE風)
「ちょっとあなた」
「ああ義姉さん、ちーっす」
「誰が義姉さんよ」
「いや、清水雅人の奥さんの野川幸恵さんですよね」
「そうだけど、って言うか呼び捨て!?」
「だって俺従兄弟なんすもん、正確に言えば従弟っす」
「ふーん……
あなた、結婚式に来ないでくれる?」
「は?」
「しゃべり方からしてみっともないし、友人や親類と他人の区別もつかないわけ?」
「俺はこれでやってますんで」
「何をやってるの」
「一応ニートじゃないっすけど」
「あーあ。なんでこんな人をうちの夫は大事にしてるのかしら。
昔のアルバムとか見てもあんたの写真ばっか」
「従弟と言っても徒歩二十分ですからね、昔っから仲よく遊ばせてもらったんですよ」
「で、この前雅人さんのスマホの写真に妙に誇らしげ映ってたけど何なのあれ!」
「あれは雅人さんの会社に行った時っすね」
「何アンタ。雅人さんと同じとこで働いてるわけ?で、あんなTシャツ短パンで、素スーツ姿の雅人さんの側で!?」
「いやそういう訳じゃないんすけどね」
「呆れた、もう二の句が継げない!
って言うか、縁を切ってくれない?」
「え?それはちょっとまずいんで……」
「本当ガッカリよ、私も大卒して十年間必死にキャリア積んでキャリアウーマンと呼ばれるようになって700万円年に稼いでるけど、あんたはそんな事できないでしょ!」
「一応食うに困らんレベルの金はもらってますけどね」
「まったく、親兄弟はまともだと思ったのにこんな伏兵がいただなんて本当油断も隙もあったもんじゃないわ。当日は雅人さんの仕事の関係者もたくさん来るってのに」
「雅人ってイベント関係の会社勤めですよね」
「呼び捨てやめなさい!」
「いや昔から呼び捨てで呼んでくれって言われてますから、さっきも言ったでしょ」
「……甘ったるい人ね。雅人さんにはこれからもっと大きな男になってもらわなきゃ困るんだから」
「もう年収1000万っすよ、まだ32歳なのに」
「だからあんたみたいのが身内にいると雅人さんの株が落ちるの!どうしてもって言うんならちゃんとした会社に就職してきなさい!このフリーター!」
「いやあの……」
「着信拒否かよ……参ったな……」
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