第15話

「やっとみつけたよお!」

 白いハヤブサは人間の姿になった。

 ショートヘアーに青のジーンズ、白いシャツを着た女の人。

女の姿はもはや先生の姿ではなくなっていた。

 花と萌は走り疲れて膝に手を置いている。

萌「おねえさん、いったい何が目的なの」

「ただその水晶を返して欲しいだけよ」

花「そんな……この子は嫌がってる!」

「いいから、拾った物は返しなさい!」

目の前の女の目はつり上がっている。

萌「いったい、この水晶はなんなの?」

 シャカシャカシャカ。

 自転車が空から走ってきた。

「ちょっとまったー」

三人が対峙している間に自転車が止まる。

「二人とも、だいじょうぶか?」

「うん」「はい」

 信也は言うと、二人をみてから対面にいる女を見た。

「あれ?」

「信也さん!」

「聞いて下さいその子たち私が落とした物、返してくれないんです!」

信也は萌の方を振り向く。

「どういうこと?」

萌は花を見る。

「なにこれ?」

 花は呆然とする。

「え」

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