神凪あやめルートー2

 帰り道、神凪さんの姿を探してみたが見つからず。

 まあ、美人局しようって女がそのまま現場にいるはずもない、か。


 まっすぐ家に帰ると、そのまま部屋に。

 そしてすぐ、昨日のゲームを起動した。

 

「ときめき学園パラダイス……いや、やっぱりふざけたタイトルだな」


 タイトル画面を見ながらぽそり。

 どう見てもただのゲームなんだけど、でも、今日起きた出来事はただの偶然では済ませられない。


 突然ギャルに誘われて。

 ホテルに行って美人局に会う。

 さらに女の子な名前まで一致していて、奇跡だーっておどけられるほどバカではない。


 早速、ヒロイン選択でギャルを選ぶ。

 そして選択肢のところまで行って、今度は一緒に帰らない選択をしてみる。


 すると、


「あれ……暗くなった?」


 すぐに画面が暗くなり、白い文字でテロップが出る。


『あやめは翌日、何者かに殺されてしまった。ゲームオーバー』

「……こわっ!」


 いや、ホラーゲーかよ。

 薄暗い部屋でちょっと身震いするほど、淡白で不気味な画面だった。


 そしてまた、ふざけたタイトル画面に戻る。


「……ってことは、俺が誘いを断ったら神凪さんは死んでたってこと?」


 いや、それこそありえないだろ。

 こんなクソゲーのシナリオ通り行くもんか。

 でも、今日は実際このゲームの通りになったし……もう一回、ゲームの中であやめさんと一緒に帰ってみるか。


 もう一度プレイして。


 二番目の選択肢で今度は家に帰ろうと誘ってみた。


 しかし、展開はホテルの時とさほど変わらず。

 また、シャワーを浴びにいくあやめさんを待っているとヤンキーが現れて。

 でも、今回はそこで選択肢があった。


 ▶︎ 男をぶん殴る

 ▶︎ 土下座する


 ふーん、一応今日やったみたいにぶん殴ってみるか。


 選択すると、男が『ぐあー』と悲鳴をあげて。

 そしてどうやら逃げていったようだ。


 そのあと、家の奥に潜んでいたあやめさんがもう一度登場。


 なんか、事情を説明し始めた。


『私、あの人に騙されて借金させられた挙句に脅されてて。獲物を連れてこないと学校にそのことをバラすって……ごめんなさい、許してくださいなんでもするから』


 なるほど、そういう事情だったのね……って感心してる場合かよ。

 なんだその展開は?

 ていうか騙されてても美人局に加担しちゃダメよ。


 ▶︎ じゃあ、ここで脱げ

 ▶︎ 二度とやらないと誓うなら、特別に俺の女にしてやる


 なんか出てきた選択肢がどっちもどっちだ。

 うーん、でも敢えてっていうなら、下か?

  

『ほんと? うん、私……一生あなたについていきます』


 えー、重いなあ。

 なんかもっとライトな恋愛したいなあ。

 最初っから飛ばしすぎだろこのゲーム。

 もしかして一発目にメンヘラ引いたパターン?


「……って何楽しんでんだよ俺は」


 ちょっとゲームの展開にのめり込みそうになって我に帰る。


 でも、これで明日似たようなことが起こったら……。

 このゲームと現実がリンクしてるってことになる、よな。


 そんなこと、あるのか? 

 まあ、明日になってみたらわかることか。


 この後、ヒロインがもう一度シャワーを浴びてくると言って画面から消えたところで俺は電源を切った。


 エロいシーンを楽しもうって気にもならなかったし、画面のキャラと神凪さんがよく見れば見るほどそっくりだということに気づいて、ちょっと罪悪感を覚えたのもあったから。


 ……真面目だよなあ俺って。

 ほんと、なんで中学の時はあんなに荒れてたんだろ。



「あの……昨日は本当にごめんなさい!」


 翌日の学校にて。


 朝、一人で登校しているところに神凪さんがやってきた。

 そして、俺の前に回り込むと深々と頭を下げる。


「……いや、もういいけど。でも、神凪さんこそあの男にひどいことされなかったの?」

「え、うん……あの、怖くなってあの後戻ったらあいつが倒れてて……警察に電話して昨日はずっと取り調べ受けてて……あれ、君がやったんだよ、ね?」

「まあ、偶然あいつがすっころんだんだよ。その隙に逃げただけだから」

「そっか……でも、何もなくて本当によかった……」


 あの後、男は逮捕されたそうだ。

 で、彼女も当然美人局の共犯の疑いをかけられたそうだけど、被害者がどこにもいないってことと男に被害を受けていることも判明して、一旦処分は保留になったんだとか。


「ふーん、それで借金とかも大丈夫だったの?」

「え、なんでその話知ってるの?」

「あ、いや……」


 うっかりゲームと現実がごっちゃになってた。

 でも、どうやらゲームで受けた説明の通りの状況みたいだ。


「ええと、あの男がベラベラ話してて」

「そ、そう……あの、このこと、誰にも言わないでくれない? 私、自分でやったことの罪は君にちゃんと償うから」


 綺麗な顔がグッと目の前にくる。

 いい香りがする。

 ちょっと潤んだアーモンドアイがたまらない。


「……いいよ別に。俺、何も被害受けてないし、もし何か聞かれても何も知らないって言っておくから」

「ほ、ほんと? 優しいんだね……」

「いや、別にそんなんじゃないけど。でも、なんで借金なんか?」

「……放課後さ、うちに来てよ」


 ちょっと照れた様子で。

 そう誘われた時、俺はゲームの展開を思い出して嫌な予感がした。


 それで嫌な顔をしていたのだろう。

 焦った様子で「今回は本当に何もないから!」と必死な様子の彼女を見て、「わかった」と返事をしてしまう。


 うん、ほんと俺ってどんだけチョロいんだよ。


「じゃあ放課後にまた。そういえば君、彼女とかっているの?」

「いなさそうなぼっちに見えたから声かけたんだろ?」

「あはは、そうだった。じゃあまた後でね」


 先に学校へ走っていくギャルの後ろ姿とその場に残された彼女の甘い残り香にちょっとだけうっとりしながら。


 俺はゆっくりと学校へ向かった。



「あははー、でしょでしょ。面白いよねー」


 高校では極力目立たないようにと思ってメガネをかけて前髪を下ろして下を向いていたからあんまりクラスの風景なんて見てなかったけど。

 改めて見てみると、どうやら神凪さんはクラスでも人気者のようだ。


 楽しそうな彼女の話し声が教室に響き渡る。

 いかにもいけてそうな女子グループの中心で笑う彼女はその中の誰よりも目立つ。


 そして、男連中はそんな彼女をいやらしい目で見ている。


「いいよなあ神凪、やらせてくんねえかな」

「彼氏いるだろ絶対。でも、ビッチそうだよな」

「あー、一回あの太もも触りてえ」


 柄の悪そうな連中が下衆な会話で盛り上がっている。

 ふーむ、俺も昔はあんな話ばっかしてたのかな。


 どうもヤンキーってやつが苦手なんだよな。

 だってあいつら、すぐに喧嘩したがるしブサイクなギャルばっか連れてるしヤッた女の数ばっか競ってるし。


 そういうの、嫌なんだよな。

 もっとこう、純愛がしたい。

 セフレとかいらないし、ケバいギャルとかじゃなくていいし。

 あと、いっつも喧嘩が起こると俺を呼ぶあいつらの性根が心底嫌だった。

 自分らで勝てねえなら喧嘩すな。

 俺は喧嘩に強いってだけで何故かヤンキーの頭にされてたけど。


 もうあんな日々は繰り返さない。

 そう決めて陰キャを演じてみたらなんか板についてしまって。

 純愛どころか女の子に相手されなくなっちゃったんだけど。


 ……でも、やっぱり彼女くらいは欲しいよな。

 硬派を気取ってたら童貞のまま中学卒業しちゃったし。

 女の子の扱いだけはわかんねえんだよなあ。


 はあ……っとため息をつく。

 すると神凪さんがこっちを見てちょっとだけ会釈する。

 

 ……こうみると、可愛いな。

 でも、美人局するような女子だ。

 惚れるどころか警戒しないと。



 放課後になった。

 荷物をまとめていると、昨日と同じくギャルが目の前に立つ。


「あの……一緒に帰ろ?」


 でも、昨日と違うのは、そのギャルがちょっと恥じらう様子を見せるところ。

 まあ、こっちの方がリアリティがあっていい。


「うん。いこっか」


 一緒に校舎を出る時、結構な視線を感じた。

 神凪さんが男を連れて歩いているのが、珍しいのだろう。


 ちょっと気まずくて、目立たないように顔を隠しながらあたふたしていると、「そんなに嫌がらなくていいじゃんか」とつっこまれる。


「あ、いやごめん……あんまり見られるの得意じゃなくて」

「人見知り? でも、君って顔は悪くないんだし自信もったらいいのに」

「ど、どうも。でも、神凪さんみたいにはいかないって」

「あはは、褒めてくれてる? 優しいんだ、やっぱり」


 明るく笑う彼女は、だけど時々悲しそうな顔をする。

 俺はそれを見逃さない。

 昨日のことを気にして、なのか。

 それとも他に事情があるんだろうか?


 でも、ゲームにそんな解説はなかったし、詮索する勇気もないまま彼女にただついていって。


 正門を出ると昨日とは反対方向に曲がっていって、しばらく行ったところで彼女が足を止めた。


「うち、ここなんだ」


 小さな平家。

 ちょっとボロい、なんて言えば失礼かもしれないが、この辺りは新築の家が多いから古びたその家は余計に目立つ。


「おばあちゃんの住んでたとこなの」

「ふーん。でも、学校近いからいいじゃん」

「まあね。さっ、入って」


 石畳の先にある引き戸の玄関から、中へ。

 入ると、真っ暗な家の奥からタタタッと足音がする。


「おねーちゃん、おかえり!」

「ただいまみゆき!」

「あれ、今日はお客さん?」


 現れたのは十歳くらいの女の子。

 神凪さんをそのまま小さくしたような見た目の、髪は黒のショートヘアな女の子。


「あ、どうも……ええと、妹さん?」

「うん、みゆきっていうの。みゆき、この人は私の恩人なの」

「おんじん? なんで?」

「んー、助けてくれたのよ。だから悪い人じゃないからね」

「そっか。うん、いい人そう」


 ニコッとむけられたあどけない笑顔がちょっと微笑ましい。

 可愛い子だなあ。

 あと何年かすればべっぴんさんになるぞこの子は。

 ほんと、ギャルになるなよー。


「じゃあみゆきは勉強してるから」

「うん、晩御飯になったら呼ぶね」


 みゆきちゃんは、また廊下の奥へ走っていく。

 そして俺は手前の居間に通される。

 ちょっと薄暗いそこには客用っぽいソファがあって、俺はそこに座るように言われる。


「なんか、人の家って落ち着かないなあ」 

「わかるわかる。それに、古い家でごめんね」 

「それはいいけど。あの、ご両親は?」

「……いないんだ。みゆきと、二人暮らし」

「あ、そう、なんだ……ごめん、なんか」

「ううん、いいのいいの。今は二人で楽しくやってるから」


 ニコッと笑う彼女は、しかしどこか寂しそうでもある。

 そして、向かいの椅子に腰掛けると「まずは……本当にありがとうございました」と頭を下げる。


「え、な、なんで? 俺、別に何もしてないんだけど」

「ううん、昨日のあいつ、本当は君が倒してくれたんだよね? おかげで私、助かったの」

「……一体何があったの?」

「話すと長くなるんだけど、いい?」

「うん」


 事情は、平たくいえば詐欺みたいなものだった。

 お金に困っていた神凪さんに突然声をかけてきた男が、お茶をするだけで金をやるからと話を持ちかけてきたのが始まりで。

 最初は不気味だったし、パパ活みたいで嫌だと断ったそうだけど、結構なお金を提示されて迷った挙句、その提案を飲んだそうだ。


 そして会うたびに数万円。

 それを何度か繰り返したあと、ホテルに誘われたそうだ。


 もちろん断ったと、必死に弁明する彼女のいうことに嘘はない様子だったけど。

 それで男は「じゃあ今まで払った金のこと、バラしてやる」なんて言われたようで。


 お金を受け取ったのは事実だから、怖くなって誰にも相談できず。

 でも、返すと言っても聞いてくれなくて困っていたところ、また男から「獲物一人でチャラにしてやるよ」とか。

 それで今回の美人局未遂に至ったそうだ。


「……でも、なんでお金を?」

「ほら、うちって貧乏じゃん。だからさ……みゆきが今度、学校で修学旅行に行くみたいなんだけどそのお金もなくて……それで、なの」

 

 もちろんいけないとはわかってる。

 そう言ってから、神凪さんは黙ってしまった。


「……バイトは?」

「やってる。でも、コンビニとかも高校生は深夜に働けないし生活費でいっぱいいっぱいだから」

「でも、そんな汚い金で行けた旅行なんて、みゆきちゃんは喜ばないよ」

「わ、わかってる……でも、あの子には辛い思いをさせたくないの……」


 目に、キラリと光るものが。

 よくみると、派手そうに見える彼女の髪はところどころ色が落ちていて。

 制服もくたくたで、爪もボロボロだ。

 

「……家族想いなんだね、神凪さんって」

「あの子の家族はもう、私だけなの。髪もさ、友達にもらったブリーチで染めてるだけで、ネイルもやれてないし。ほんとはギャルなんてやってるお金ないんだけど……みんなが私を中心にしたがるのよね。あやめは目立つからとか、一緒にいたらいい男が寄ってくるからとか。ま、それに気持ちよくなって調子乗ってる私も私だから、みんなのこと悪くは言えないんだけど」


 なんか、聞いたことがある話だった。

 お前がいればギャルが寄ってくるからとか、他校の生徒がビビって頭下げてくれるからとか。

 そんな理由だけでみんなの中心に担ぎ上げられて。

 でも、優越感もあって気持ちよくて。 

 道を外れたことを随分した奴がいたな……。


「そっか。そういう気持ち、わかるよ。でも、嫌ならやっぱりやめた方がいい。みんなに合わせる必要なんて、ないから」

「……君、優しいねやっぱり。ねえ、琢朗って本名?」

「まあ、偽名使う理由ないし」

「あはは、たしかに。ねえ、やっぱりたっくんって、呼んでもいいかな?」

「まあ、いいけど」

「ふふっ、たっくん。私、たっくんにお礼しないとだね」

「いいよ別に。もう二度とやらないって誓うなら」

「……誓ったら、たっくんの女にしてくれる?」

「え?」


 神凪さんは、静かに立ち上がるとそっとシャツのボタンに手をかける。

 そしてはだけた胸元のボタンを一つ二つ。

 プツッと外すと、俺の方へ近づいてくる。


「……ダメかな? 私、こう見えて処女だよ?」

「あ、いや、あの……神凪さん?」

「やだ、あやめって呼んで?」

「っ!?」


 急に熱でも出たのかって聞きたくなるくらい、彼女の息遣いが荒くなって。

 顔も赤い。

 なんだこの色気……え、まじで俺、このまま……。


「……い、いや。いきなりそういうのは、ダメだよ」

「やっぱり、私みたいなのは嫌い?」

「そうじゃなくって。ええと、まだお互いのことなんも知らないし。ま、まずは友達から、とか」

「……ふふっ、たっくんってやっぱり童貞なんだね」

「余計なお世話だよ……」

「うん、でもいいよ。友達から、よろしくね」


 はだけたシャツのボタンを付け直すと、彼女は俺から少し距離を取る。


 そのあと「晩御飯、食べていく?」と聞かれたけど、俺はそれを断った。


 妹さんに気を遣わすのも嫌だったし、何よりまず、あのゲームがどうなっているのかが気になっていたから。


 神凪さんの誘いに躊躇したのだって、こんな出来すぎた展開もあのゲームのおかげなんじゃないかという疑念が晴れなかったからってのもある。

 

 俺は名残惜しそうにする神凪さんに見送られて家を出た。


 そしてゆっくりと帰路に着いて。


 アパートに戻るとすぐにゲームを起動する。


「……ん、お知らせ?」


 タイトル画面の右下に、お知らせのアイコンが出てきた。


 早速選択すると、『ヒロインの好感度が上がりました』とだけ。


 で、次の画面に行くと、あやめさんの好感度を示すハートマークが一つ増えていた。


「……これは、やっぱり現実とリンクしてるってことか」


 昨日ゲームをした時にはこんなお知らせはなかった。

 で、今日神凪さんと仲良くなったらこれだ。

 間違いない、このゲームは現実と繋がっている。


「……じゃあ、もっと彼女のストーリーを進めていけば」


 そのあと待っているのは……おっと、いやらしいことを考えて体が元気になっちまった。


 いかんいかん、俺はそういう不健全が嫌いなんだ。

 惜しいことをしたって自覚はあるけど、やっぱり初めての時くらいは好きな子としたいもんだ。


「でもまあ、いつか誰かと迎えるその時の……練習として、見るくらいならいい、よな?」


 昨日は途中で消してしまったけど、あのあとのエンディングでは多分あやめさんのいやらしい姿が拝めるはず。


 ……これはゲームだから。

 そう、ゲームの中くらいいいじゃんか。


「ごめん、神凪さん」


 別に今から覗くのはゲームのキャラであって。

 神凪さんとは関係ないとわかっててもちょっとだけ罪悪感。

 ただ、ムラムラする衝動は抑えられず。

 

 ヒロイン選択画面へ進む。


 すると、


「……あれ、誰だこの子?」


 選択画面に出てきたのは、ギャルではなくウルフカットのスポーツ系美少女。


 代わりにギャルの方は『ストーリー解放までお待ち下さい』と書かれて、選択できなくなっている。


「……次はこの子を攻略しろっていうこと、なのか?」


 嫌な予感がした。

 嫌な予感しかしなかった。


 なんかまた、とんでもないトラブルに巻き込まれるんじゃないかって思いながらも。


 ムラムラする衝動が抑えられず、このヒロインを攻略したらエッチな画像が見られるんじゃないかって淡い期待に吸い寄せられるように。


 その子を選択した。

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