第50話 しろねこさんとゲームで遊ぶ②
「というか今さらなんですけど、しろねこさんってオフ会とかした事あります?」
『え? うーん、まぁめっちゃ仲の良いネットフレンドとは何回かした事はありますよ』
「あ、そうなんですね! 俺はオフ会とかした事がないからちょっと興味があるんですけど、オフ会ではどんな事して遊んでるんですか?」
俺は元の世界でもオフ会とかはした事がなかったので、ちょっと気になって尋ねてみた。
『あ、アオイさんはオフ会した事ないんですね。 うーん、どんな事かぁ……まぁ普通に会ってゲーセンでプチ大会を開いたり、ご飯食べに行ったり、脱出ゲームとかに行ったりとかですかね』
「へぇ、そうなんですね! めっちゃ面白そうな感じですね!」
脱出ゲームとかめっちゃ好きだからそういうオフ会は純粋に羨ましいなと思ってしまった。
「ちなみにですけど男女比とかはどんな感じなんですか? やっぱり女の人が多い感じですか?」
『いや多いというか、基本的には全員女ですよー。 やっぱり異性のネット友達を作るのはハードルが高いですもんw』
「あ、そうなんですね! なるほどなるほどー」
やっぱりこっちの世界だと男性のネット友達を作るのは難しそうなんだな。
「ちなみにもし俺とオフ会するとしたらしろねこさんは何したいとかありますか?」
『え? あ、アオイさんとですか? ま、まぁ……やっぱり一緒にご飯を食べたりですかね?』
「えー、それだけですか??」
『え!? そ、それだけってどういう事ですか??』
「どういう事って……うーん、まぁしろねこさんがしたい事なら何でも付き合うっていう意味ですよ」
『そ、それはつまり……意味深なアレコレもありって事ですか??』
「あはは、そりゃあもちろんですよー! だからまずは一回顔合わせから始めてみませんか? どこかの喫茶店とかで話とかしてみてお互いに大丈夫そうだったら……ね?」
『……っ!? そ、そうですね……! まずはその……顔合わせからお願いしたいです!』
という事で俺はまず顔合わせからしようと提案をしてみた。 これでお互いに大丈夫そうだったらそのままホテルに向かうのもアリだし、無理そうならゲーセンとかで遊ぶというルートにも取れるから俺にとっては得でしかないな。
『あ、でも……』
「うん? でも?」
まずは顔合わせからしようと提案したら、しろねこさんが少しモジモジとした声を出してきた。
『あぁ、いえ、その……これってあとからお金を請求する的なアレ……じゃないですよね?』
「え? どういう事ですか??」
『あ、いや……ほ、ほら、何か最近そういうの流行してるじゃないですか? 顔合わせでお金を渡すママ活的なやつが……』
「え? あー、なるほど」
どうやら俺が金銭目的なんじゃないかとしろねこさんに思われてしまったらしい。 というかこっちの世界だとパパ活じゃなくてママ活が流行してるのか。 ちょっと気になるからあとでママ活について調べてみるか。
「いやいや、そんな金銭目的じゃないですよー。 それに自分で使った分のお金はちゃんと自分で払うんで心配しないでください! 純粋にしろねこさんとお会いしたいなって思っただけなんで」
『そ、そうなんですか……! そ、それじゃあ是非お願いしたいです!』
という事でしろねこさんと顔合わせをする事がするすると決まった。 やっぱりこっちの世界は都合が良くていいな!
『あ、ちなみになんですけど、アオイさんは好きな女子の服装とかあったりしますか? せっかくならアオイさんの着てほしい服装で行きますよ!』
「え、マジっすか! それは嬉しいなー!」
そしてしろねこさんからまさかの提案をしてもらった。 女子と会うだけでも俺的には十分嬉しいんだけど、さらに服装まで指定出来んの?? さてさて……どんな服装でお願いしようかなー??
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