第45話 えっちぃギャルと放課後デート①

 日笠と一緒にジムに行ってみた次の日。 今は授業終わりの放課後だ。


―― ドンッ!


「ねぇ、そこのお兄さん? 良かったら私と遊ばない??」

「え? え?」


 俺はクラスメイトの陽キャなギャルこと桜井さんに壁ドンをされていた。 それは人生初の壁ドンだった。


 それはあまりにも唐突だったので、俺は何事かと思ったんだけど……あぁ、でもそっか。 そういやここは逆転してる世界だったよな。


 という事はこっちの世界だと壁ドンは男子じゃなくて女子がする行為になってるのかな? いや元の世界でも俺は壁ドンなんてした事ないけどね。


(壁ドンなんて超絶なイケメンしかやっちゃ駄目な行為だしなぁ……)


 元の世界じゃあ俺みたいなクソ童貞がやっちゃ駄目な行為だろうしな。 だから多分こっちの世界だと桜井さんみたいな陽キャなギャルのみがやっても良い行為とされてるんじゃないかな、いや知らんけど。


 でも女子からの壁ドンなんてあんまり迫力ないんじゃないの?? って、多分皆そう思うかもしれないんだけど……桜井さんの壁ドンは別格だった。


 そもそも桜井さんは身長が165センチ以上もある高身長な女子だから、至近距離まで近づきながら壁ドンをされると普通に迫力はある。 それに……


―― むにゅっ……!


 壁ドンで桜井さんは自身の身体を俺に身体に密着させてきていたため、当然ながら桜井さんの大きなおっぱいが俺の身体に当たっていた。


(や、やばっ……何これ超絶柔らかいんだけど……!?)


 桜井さんのおっぱいはとても柔らかくて気持ち良すぎて最高だった。 それに桜井さんからの甘くて良い香りもめっちゃ漂ってくるし、もう何ていうか桜井さんめっちゃエロすぎだよ!


 いやそれにしてもこんな大きなおっぱいを俺の身体に当ててくるなんて、女子からの壁ドンの破壊力はヤバすぎる! 俺はそんな事を思いながらドンドンと興奮してきてしまっていた。


(あぁでも……おっぱいの感触も女の子によって全然違うんだなぁ……)


 ちょっと前に姫子のおっぱいをめちゃくちゃ揉んだ事があったんだけど……でも桜井さんのおっぱいからはその時の姫子なんかとは比べ物にならない程の質量のおっぱい圧を感じ取ってしまった。 いやそんな事を姫子に言ったらブチ殺されそうだけど。


「え、えっと……遊ぶって今日これからの話?」


 俺はそんな桜井さんのおっぱ……じゃなかった、壁ドンにビックリしつつもそう返事を返した。


「うんうん、今日これからの話だよー。 あ、もしかして放課後は何か予定ある感じかな?」

「い、いや、えぇっと……」


 今日の放課後も部活はなかったので、俺はジムに行って大人のお姉さんを一本釣りしに行こうと思ったんだけど……まぁそれよりも桜井さんからのお誘いの方が俺的には優先順位は高いからこっちを優先にしよう。


「……いや、特には用事はないから全然大丈夫だよ。 でもどうしたのいきなり?」

「お、やったー! いや実はさー、ちょっとここに行きたいんだよねー」

「うん、どれどれ……?」


 俺がそう尋ねると桜井さんは嬉しそうな顔をしながらスマホを取り出し、そこに映し出されている画面を俺に近づけてきてくれた。


「カップル限定……スペシャルパンケーキセット?」

「そうそう! アタシさー、甘いもん大好きなんだよねー!」

「へ、へぇ? そうなんだ?」

「うん、でもさー、今アタシ彼氏いないからこれ食べにいけなくてちょっと困ってんだよねー」

「あ、そうなんだ。 ……え? ってことはもしかして?」

「そうそう! だからさー、ちょっと一日だけで良いからさー、アタシと甘い物食べにデートしないー??」

「え!? で、デートですか!?」


 桜井さんはおっぱいをむにゅっと押し当て続けながらそんな提案を俺にしてくれた。


「え、行く行く! 絶対に行くよ! 俺も甘いもん大好きだからさ、桜井さんとデートしたい!!」

「お、倉橋君も甘い物好きなんだねー! あはは、それなら良かったよ! それじゃあ場所は隣駅だからさ、まずは駅前まで行こうー」

「うん、わかった!」


 という事で突然だけど、まさかの桜井さんとの放課後デートが始まった。 いや何だかこっちの世界に来てからは毎日女の子とイチャイチャ出来てる気がするな! マジで環境が俺にとって天国過ぎるわ!

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