第3話 双極性障害と、うつ病の違い?

うつ病は単極性うつ病ともいう。

第1章で説明した通り、ネガティブ思考に陥ったり、気分が落ち込んだり、やる気がなくなったり、眠れなくなったりという、うつ症状だけが見られる。そして、抗うつ薬の服用によって、抗うつ薬が奏功して症状が軽減される。


一方で、双極性障害はうつ状態と躁状態を繰り返す。双極性障害は、一言で表すのなら「気分のジェットコースター」とでも言えるだろうか。

一般的に、どんな人でも気分の波はある。悲しいこと、嬉しいこと。つらいこと。喜怒哀楽がある。


しかし、双極性障害においては、その気分の波がとても激しく、海で言うのなら波が荒ぶり、自分では制御不能になってしまう。 そして、双極性障害にはⅠ型とⅡ型がある。Ⅰ型とⅡ型の違いとしては、単純に「波の乱高下」の差だ。


Ⅰ型では躁状態ではまさに無敵状態、借金をしてまでもあれこれと手を出してみたり、怒りっぽくなって周りに怒鳴り散らしてみたり、自分大好き人間と化す。手が付けられないとも言えるだろうか。

周りから見たらおそらく「ヤバい人」になるかもしれない。


一方で、Ⅱ型では躁状態がⅠ型に比べるとやや軽く、「軽躁状態」になる。

気分が良くなり、誰彼構わず話しかけてみたり、あれこれと買い物をして浪費してみたり、自信に溢れてテンションも高くなる。周りから見ると、「あれ、あの人あんな人だったっけ?」「テンション高いな〜」と思われるくらい。


うつ病ではうつ状態の症状だけが出るが、双極性障害ではうつ状態にも躁状態にもなる。

しかし、うつ状態が長かったり、躁状態が本人にとって「本来の自分」となっている場合には、うつ病と診断されることも多々。

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