Rin Do Calf

 管轄、シビリアンの血筋をなぞって。

 狂骨たる所以、神の教えを説く外道。

 最後は最古の残光斥候。散り行く花の名は「スミレ」。

 与えられしは血の宴。甘え捨し、ここには無き希望を胸に。

 喝を切る、愛を斬る、才を伐る。

 人の為なら火となろう。

 非となるれば罪になろう。

 罪になるれば最はや悪。異端は死に、遺憾が残り。

 それでも遺産は罪となり、罪となるれば王となる。

 繰り返す、アーキテクトの殺人法術。隣に居座る近未来。

 農夫の夢は領主に踏まれ、犬も食わぬ肉となる。

 十二進数の広場で踊り、ルドルフの墓で空を見る。

 錯誤の時間に屍を洗い、覚悟の誓いに涙を流し。

 機関銃は腹に撃つ。

 冒涜は罪で危篤は善で右に倣う者が王となる。

 渦巻く羨望、切り立つ安穏、洗脳的な救命廊下。

 無知は無視だと犬のように死に、叫び。

 賢人だけが生き残り、賢人のみが死んで行く。

 生存者だけの墓はなく、それはまるで運命で。

 気づけば賢人は銃を持ち。

 時間の錯誤に矢を放ち。

 孤独の女神に水をやり。

 新たな命が死に死に死に生まれ。

 やがて、神の教えを説く。

 リン・ドゥ・カーフ。終わりの呪い。

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