絵に使ってはいけない色

真田 侑子

絵に使ってはいけない色

幼稚園のとき、小学生のとき、先生に「太陽はこんな色じゃないでしょう」「空は水色で塗りなさい」などと指摘されたことがある方も少なくはないのでしょうか。


では、実際、絵を描くときに使ってはいけない色はあるのでしょうか?


答えはNOです。


私は特に美大などは出ていませんが、高校生のときに美術部に所属していて、都道府県の大きなコンクールで優秀賞を受賞した経歴があります。

全国まであと一歩のところです。


それには、顧問の影響・指導が大きく関係しています。

顧問は様々なことを私に教えてくれました。

絵を描くための技術はもちろん、心構えから何から何まで。

絵は自由なんだ。

そう思えたのは顧問のおかげです。


空を描くとき、人はたいてい水色で描きます。

でも、空は天気や太陽・月の光によって大きく色を変化させます。

葉もそうです。絵の具のチューブから出した緑色で描きます。

光の当たり加減や、種類で大きく色が違ってきます。


どんなときの、なにを描くのか。


それで世界の色は簡単に変わるものです。

だから、空をピンク色で塗ったっていい。雲を黒く塗ってもいい。

そんな空のときもあるから。

それに、そんなことを考えなくても、そもそも空は好きな色で塗っていいんです。

塗りたい色で塗ればいい。


写真みたいに綺麗な模写なんてつまらない。

写真みたいなものが絶対に美しいと言うなら、それは写真でいい。

だから、写真のようである必要もないんです。

これが、顧問が私に教えてくれた言葉です。

好きな色の空、上等じゃないですか。


絵に使ってはいけない色なんて、一つもありません。


絵を描くうえでやってはいけないことは、他人を傷つけることだけ。


そう思っています。

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絵に使ってはいけない色 真田 侑子 @amami_ch

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