花瓶挿し
寝起きの掠れた声で呼ぶ。普遍で特別な君。比較的温暖な場所で生きてきました、だから春を知っています。そう主張して手に息を吹きかけている。今日が何月何日か気にするのも面倒で、目を閉じて、秒針の音を聞いている。かわいた喉と、蛇口から滴り落ちる水道水。花瓶に挿した、枯れた花。
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