光源
誰もいない寄る辺から歩き出す。人のいる方へ、いる方へ、猫が身体を丸めて眠っている方へ。夜のアスファルトは優しくない。素足を冷やし、感覚を奪っていく。いつの間にか石が刺さって血を流している足。切れかけの電灯にたかる虫。人間のまま縋っていた。
急にスマートフォンの明かりに照らされた左足。
すこし先にコンビニの明かりを見つけた君の目。光。
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