人間賛歌
死にたくないと訴える歌を、か細く歌った。生きろと訴える歌を、何気なく口ずさんだ。命に平等性を見出そうと躍起になって、夏の汗をかく。自分の命が果てることに、感慨を覚える。平等性。死にたいと絶望する音楽に、死にたくないと渇望する音楽に、希望に満ち溢れた音楽に、共感してばかりの複雑な人間性。哀しいと呟けた夏空に、虹の幻影。
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