めりめりくりすます

「アー、原稿終わった終わった、今までよく頑張ったぞおれ……」

「おとーとくん、早く寝ないとサンタさん来るよ!」

「はーい」


 しろがねです。クリスマスですね。

 半年かけた作品がついに公開できるので、実はかなりワクワクしております。


 本当はここでいっぱい語りたいんですが、なんせ今夜は✝ 聖夜 ✝なので、おねーちゃんと一緒に大人しく眠りにつくことにします。寝る子は育つ。寝ると良い原稿も出来るってものです。それじゃあおやすみなさい……




シャンシャンシャンシャン……




「すやぁ……」

(ねむれん……)



シャンシャンシャンシャン……



ガチャ



『こんばんはーっ』

(……?)

『サンタおねーちゃんでーす、良い子にしてたかな……?』

(サンタおねーちゃん!?)


トタトタ……


『うむ、二人ともちゃんと寝てるようでヨロシイ』

(寝てるフリしないと……)

『ではここで、おねーちゃんレーダー! 二人の人生に欠けた物をビビっと観測!』


ビビビビビ(口から発せられている声)


『……うん? うん……まあ、そういうことならいっか』

『ではプレゼントボックスをここに置いて……そういうことで! じゃあの!』

『いい子にしてるんだぞ! 悪い子は大晦日にナマハゲに怒られちゃう!』

(ナマハゲ……?)


トタトタ……

ガチャ


シャンシャンシャンシャン……


(…………??????????)






~翌日~


「おとーとくん、起きて!」

「?」

「プレゼント来てる! 開けるよ!」


カパッ


「……なんにもはいってない!」

「マジで?」

「なんにもはいってないよサンタさん! ばかーっ! 期待したのに!!!」

(不機嫌なおねーちゃんも可愛いなぁ……)

「おとーとくん! おねーちゃんとクリスマス料理つくるよ! はやく!」

「はーい」




(…………えっ、中身が空ってそういうこと?)

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