ツツジ月六日 月齢15.3
第2章 最大の天気に【じょなん】が降って来た!!
2-1
翌日。
まだお昼も過ぎて居ないのに、僕はすでにボロボロだった。
それもこれも、今日の仕事場が
……みんなは
幼稚園はね、力を持て余した元気な子猫が、その体力を
その幼稚園へと、僕とミケランジェロさんは朝一番に
ミケランジェロさんは、
僕はお家で
……ずーっと子猫のお守りをさせられているのは、ナゼなのだろうか……。
「そういえば、マメちゃん! 新聞見たわよ。
「うちの畑に居るかもしれないわね。帰り道見ていくわ」
僕はやんちゃな子猫達に背中に登られて、新聞紙で作った剣で
僕は、僕の記事を読んでくれてこんな感じに反応があると、うひゃ〜♪ って、嬉しくなるにゃ。
このウキウキの気持ち、僕は名前を知らないのにゃ。
みんなは名前を知っているのかにゃ?
それからも、ちぎっては投げ、ちぎっては投げても
そして一息ついてから必死に書いたメモ帳を広げると……。
「……にゃっ!」
メモした
その場に
……いつの間に落書きされたのか。
先生の言った内容、うっすらとは覚えているけれど……。
しかし! 前向きに考えれば、後は新聞にするだけ。
幼稚園のお仕事は朝早い
だからもう一つ、外出する用事を先に済ませてしまおうと思った。
「ミケランジェロさん、今からちょっと抜けても良いですか?」
「……抜ける?」
ミケランジェロさんの
……あ、
自然と、声がありんこみたいに小っちゃくなっていく僕。
「……あの、今日の新聞を、
「マメよ、お前の胸には今、何が
「にゃ? お腹にはサンドイッチがたっぷりと……」
「ばぁっかもん! お前は、新聞記者としての
「ね、熱意? 熱意はありますよ。
「だったら、記事も熱いうちに書け!
「で、でも、僕の記事はお知らせだから、熱なんて、あってもなくても……」
「お知らせだって、熱が必要なんだ! 熱意が無ければ、猫に
にゃあ……。
熱いお知らせかぁ。
ミケランジェロさんは、僕によく
しかし、一通り僕に怒鳴ると落ち着いた様で、優しい
「……もう相手とは、
「にゃ? にゃい!(本当は取ってないけれど)」
「では今日は許そう。新聞記者なる者、
「にゃ、にゃい!」
キュウ☆ニクニクさんの「ほげら! はどぅ! あいや!!」という占いの掛け声と、
そして、ニクニクさんは再び僕を指差して叫んだ。
「マメェ!」
「はにゃっ!? また僕の何かですか?」
ブルブルと全身が
「お前、今日は、
「最大の天気ですか?! (良いお天気って事かにゃ?)」
「【じょなんの相】が出ている。
「【じょなんの相】?! 落下物!?」
……じょなんって、何にゃ?
昨日の反省も含めて、すぐにニクニクさんに聞くことにした。
「ニクニクさん! 【じょなんの相】ってなんですか!?」
「【じょなん】と言えば、女に
にゃ〜るほど。女の子の事か。
……僕が、女の子に苦労する??
新聞社に入社してから、あんまり女の子と関わり合いがないにゃ。
毎日話すのは、アパートの
そして女の子と落下物??
チグハグな組み合わせだな……。
なーんて、考えていると「お疲れ様でした……」としずしずと帰って行く、ニクニクさん。
あ!!
また、
僕は、再びニクニクさんを引き留めて、何とか今日の運勢占いを聞いた。
いい加減なサンダル占いは、なんと、僕のにこにこ座は一位だった。
それを聞いて、僕の頭は??? となる。
……みんな、昨日の占いを思い出して欲しい。
僕は【
でも、今日は僕の占いは良くない事が起きそうだけど、運勢占いは
これは、良いことが起きるのか、悪いことが起きるのか、分からないって事にゃ~!
(ΦωΦ;)〜〜〜3
僕はとりあえず、用事を済ませるために、北の
北の壁とは。
はてな島と、隣のとかい島との
それは
だから、はてな島の北側の空はその壁しか見えない。
――えっ?
とかい島が気になったりしないのかって?
僕達は生まれた時から、壁があるのが当然だったし、一体何のために壁があるのか? なんて考える猫はほとんど居ない。
海から回って行こうとしても(誰もしないけれど)、海流のせいで船も進めないし、わざわざ高い壁を越えてまで他の島へ行きたいなんて考える猫は、居ないからね。
……変わり者の猫を除けば。
そして最近、北の
僕の
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