第18話 緊張の日々
39週に入っての健診、子宮口は変わらず1cmでした。
進んでなーい!
赤ちゃんの心音チェックは以上なし。元気にバクバクしています。
「もう産まれてほしいとかある?」って先生に聞かれましたが、産みたいですって言ったら何かあったんだろうか。
いっぱい歩いてねって言われたんですかね?
予定日より早く産まれると産休を損した気持ちになるので、「予定日でいいです」って答えました(笑)
妊娠検査薬で陽性が出てから作ったTwitterのマタニティアカウント、だいたい75人くらいの似た週数の妊婦さんをフォローしていて、もう半数くらいが産まれたかな。
みんなアカウント名に(今なら39
でも、まだ40人くらいの出産を見守ったくらいなのに、既に3人くらい”赤ちゃんの首にへその緒が絡まった”人がいます。
自然分娩予定だったのに緊急帝王切開になった人はもっといて、出産って本当に何が起こるか分からないし、想定通りに行かない確率が半端なく高いんだなと思って。
なんか帝王切開が楽だみたいな話がTwitterで話題になった時があって、経産婦さんたちが特に怒っていたんですよね。
妊娠出産もしたことない男性がした発言で、しかも奥さんが3人帝王切開していて、”出産時の予定が立てやすいから帝王切開は楽だし、全員帝王切開にすればいい”みたいな文脈だったらしく。
じゃあお前ちょっと腹切ってこいよ、内臓までな!って気持ちになりますが。
妊娠は病気ではない、とよく言いますが、病気ではないのに皮膚を、筋肉を、脂肪を、内臓を切り開かなければならない状況って何ですか。
帝王切開以外ないわけで。
切らなくてもいい箇所を切って、縫合して、出血が増えたり、癒着の可能性があったり、たくさんのリスクがある中で胎児と母体を何とかどちらも生かそうと頑張る結果が帝王切開なわけで。
軽々しく全員帝王切開で、なんて、口が裂けても言ってほしくないですよね。
その話題の流れで、出産時に死亡する確率は飛行機が墜落する確率と同じくらいだから、そこまで心配しなくてもいい、みたいなツイートがありました。
結果的に”死亡してしまう確率”は低いとしても、”死をすぐ隣に感じる確率”はもっとずっと高いはずです。
自分の身にかかる死のリスク、胎児にかかる死のリスク、生きてきて、こんなに"死"を長期間意識することなんてなかった。
出産時だって、どんなに安産でも母体にかかる負担は大きくて、だから出産は飛行機事故と同列に語るものでは絶対にない。
あえて何かに例えなきゃいけないなら、事故って、それでも生きていたのと同じ感覚なんじゃないかなぁ。
まだ産まれる気配はありませんが、いつ陣痛が来るか、いつ破水するか、緊張したまま過ごす日々はなかなかにキツいものがありますね。
何かが起こるまでの明確なカウントダウンが目に見えればいいのに。
予定日まであと4日。
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