第5話 心拍確認と、妊娠についての知識
昨日(6月13日)は2回目の検診に行ってきました。
週数的には心拍が確認できてもいい頃ということで緊張……。
エコーの機械を挿入され、ぐりぐり……ぐり……ぐりぐり……。
まさか、見つからなくて探してくれてるとか……!?
カーテンが少し開いて、先生がモニターを見せてくれます。
「ここ、分かるかなー。ぴこ、ぴこ、って動いてるの、分かる?」
「あ! この白がちょっと濃いところですね! 分かります!」
前回確認できた
それが赤ちゃん。
白丸の中にも薄いところと濃いところがあって、特に濃いところが小さく点滅を繰り返すみたいにぴこぴこしています。
それが心拍なんですってーーーすごい。
「大きさは……3.7mmだね。うん、週数的にもいい具合の大きさですよ」
「よかったです」
「じゃあ経過もいいし、次は再来週かな。再来週の経過もよければ、それからは今の家の近くの病院に通った方がいいね。で、分娩はこっち?」
「はい」
「次来る時までに病院決めておいてね。紹介状書くから」
「分かりました。あの、母子手帳は……」
「再来週大丈夫だったらだね」
「はい」
再来週!
母子手帳への道のりは遠いです。
何というか、胎動も感じられるわけないし、お腹の中に命がある感覚がまだないんですよね。だから、中でどうなっているか全く分からなくて不安になる。
産婦人科を出た瞬間に成長を止めてしまっているんじゃないかとか、そんなことを考えてしまう。
まぁ、たぶん胎動が分かるようになったらなったで、胎動が感じられない時間がソワソワになるんでしょうね。
それにしても、最近特に思うんですが、保健体育の授業内容足りなくない?
卵子の寿命は24時間だとか、女性が生涯で作る卵子の数は決まっているとか、年齢を重ねるごとに正常に妊娠できる状態のいい卵子の数は減っていくとか。
健康な20代の男女が排卵のタイミングで行為をして、妊娠する確率は20〜30%だとか。
1年間、避妊せずに励んでも、30代前半で妊娠確率は63%、30代後半になれば52%ほどにまで低下するとか。
無事に卵子に精子が到達したとしても、子宮内に着床しないこともあるとか。
妊娠12週までに流産してしまう確率は20代で8〜20%、30代で20〜25%、40代で30%にのぼるとか。
(この辺はネットで調べただけで論文に当たったりはしていないので、そういう話もあるんだなくらいに思っていてください)
妊娠する確率が低いって言ってしまうと、それなら平気じゃんと安易に性行為をしてしまう子供が出る、みたいなことを心配しているのかもしれないですが、それはそれで中絶手術の危険性についても同時に教えればいいことだと思うんですよね。
何事もなく妊娠し、何事もなく出産することがどれだけ大変なことなのか。
教えておいてほしい。
働く女性が増えて、結婚よりも仕事だ!っていつの間にか30代に突入して、そこからいざ子供が欲しいと思った時には遅すぎるtことはないけれど、もっと早くに動いていればとか、そういうことを思うかもしれない。
でも中学生、高校生の頃から知っていれば、若くて健康なうちに卵子を凍結しておこうとか、そういう選択肢も増えるかもしれない。
私はもう33歳だし、今いる子がダメだったら、本格的な不妊治療に……とかも考えますよね。自然に妊娠するのがいいけど、そうも言っていられなくなるし。
時の流れは止められなくて、過去には戻れなくて、だから早い段階で知識がほしかったなと、そう思ったのでした。
そんなことを考えながら電車に揺られて家に帰ると、荷物が届いてました。
巨大なビンに入ったもりもりのキャンディーと、妊婦さんのためのレシピ本と、つわりや乗り物酔いに効くツボ押しブレスレット。
旦那が買ってた。
やさし。
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