「よろしくお願いしまーす」

　サーカスの設営も学校と同じように朝礼から始まる。

　百数十平米はあるテントがぺしゃんこになっているその前で、百人近くの人間が整列していた。団長がお立ち台代わりに資材の上に立ち、今日の作業工程を確認し、注意事項を伝える。

　バイトチームは今日のリーダーのもとへ集められる。深山は一人枝野さんに連れられていった。今日もお手伝いなのだろう。

　今日は引き続き内装だ

またヘトヘト。晩ごはん焼き肉行くぞ付いてこい。みんなでワイワイ。主人公とヒロインに今後もバイトのさそい。主人公はなんなら舞台に立て。いやいいっす。深山はすごく興味ありそう。是非！そういうことになった

「前乗りしてるんですよね？」

「してるよ」

「なんでそんな眠たそうなんですか」

「いやー、ホテルがさぁ、ルートインしかなくて、みんな同じとこ止まっててさぁ。暇だから雀荘行かない？って」

「どこの団も一緒ですね……」

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