11歳
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小学校五年生になり、詩音はますます可愛くなった。
可愛いのはもちろんのこと、その体つきにメリハリが出てきている。胸の部分はかすかだが、膨らみが見て取れるし、腰回りの丸みも大人のそれに近づいてきている。
背も伸びてきているし、子供のくせにスタイルは抜群だ。
「お兄ちゃん、ただいま」
ああ、おかえり詩音……って、今日はなんだか早いな。
まだお昼過ぎだぞ?
「今日はちょっと、気分悪くてさー」
そう言って、詩音は下腹部を撫でる。
「給食食べずに帰って来ちゃった」
青白い顔に、僕はハッとする。
もしや、詩音はアレがもう来ているのだろうか。
子供のくせに、子供を産める体になってしまったというのかっ!?
「ああ、気持ち悪ーい」
……今のはお兄ちゃんに言ったんじゃないよね?
「今日はもうずっとここで寝てよーっと」
お腹をさすってあげたいが、それはさすがにできない。
やがて、詩音は僕の前で静かに寝息を立て始めた。
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