記憶



「だから違うんだよ!!



臭い臭いがして、それで!!」



俺だけ助かった。


けれど、美由希と隼斗はまだ見付かっていない。



俺の話を素直に信じてくれる奴なんて何処にも居なかった。


刑事は俺を疑った。



当然なのだろうか、、


刑事「最初から話して貰えるかい??」



意識がしっかりとしてから、ずっと。


ぶすくれた刑事は俺にそれだけを繰り返した。



2人を殺めて、俺は飛び降りたが、


死にきれ無かったんだろうと。。


男女のいざこざで、ついカッとなって。


2人を殺害して埋めたのだろうと、、



「違う!!!」



否定する気持ちとは裏腹に。


奥底にある罪悪感を。


きっと刑事は見抜いてたんだ、、



俺が原因で。俺が間接的にやった事は違いない。


このまま。もしも、2人が帰って来ないのならば、、


刑務所の中できちんと"反省"出来るのならば。。


そう、自分の歪んだ許しを通そうとした時。



自体は急変した。



美由希が見付かったらしい。



俺は美由希に会わせては貰えなかった。


美由希の状態は良くない様だ。


、、分かっていた事だ。


ただ、美由希が生きていてくれた事が嬉しかった。



隼斗も見付かったが、俺の前には箱があった。


「何だよ、、これ。。」



俺の取り調べをした刑事が、


会わせろとしつこい俺にこれを見せてきた。


「隼斗君だ。



遺伝子検査で調べたが、


美由希さんの身体からは、


お前のDNAは検出されなかった。」



「どうゆうことだ??」


刑事「隼斗君は骨で見付かった。



ちとおかしいんだが。


骨になるまでが早すぎる。



先生の話だと、"食われた"んだとか、、



んで美由希さんは性的暴行を受けていたそうだ。


最初はお前さんかと思ってたんだが。


検査で違う事が分かった。



会わせられない理由は、両親の意志だ。


どうやら、美由希さんは壊れちまったみたいだ。



最後まで疑って悪かったな、、」



俺は隼斗の入っている箱を手繰り寄せた。



「、、、、。」



言葉が出来なかった。



話によると、熊とされているらしいが。


アイツは熊なんかじゃない。。



"別の生き物"だ。














>>END.晴れない心












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