猛暑と方向音痴

 関東地方の気温がおかしい。三十七度とかいうとんでもない気温が当たり前になっている。

 僕は到底耐えられない気温だと思う。北の大地では想像もつかない暑さだ。

 しかもこれの恐ろしいところは、連日この気温であることだ。これが毎日、だなんて、やってられない。

 と言いつつ、昨年の札幌もそれなりに猛暑だったか。

 それでも、紫に染まる気温図を見てげんなりする。


 突然だが、僕の好きな言葉は、「〇〇駅何番出口直結」だ。道に迷う心配がないからというのが主な理由だ。

 しかし、目的の駅に辿り着けないこともある。

 生粋の方向音痴なのだ。

 自信満々に道を間違えるものだから、友人達は僕の方向感覚をはなからあてにしていない。

 先日の文学フリマ東京の際の東京滞在でも、何度も道に迷った。

 行けども行けども見覚えのない景色。

 しかも一人旅だったので、かなり焦った。帰れなかったらどうしようと不安がよぎったのは、一度や二度ではない。

 それでも僕が一人旅をし続けるのは、誰かに縛られない形を好むがゆえだろうか。

 今日も元気に道に迷っている。

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