繋がる輪っか
K.K
第0話 これから始まる恋愛
「あの子と付き合いたい」
2人で話したことはあるけど、ご飯にいったことも遊びにいったこともない。ラインだって何回かしかしてないし、深くあの子のことを知らない。それでも、何故か惹かれてしまった。
大学2年の全ての授業を終えて、春休みに入る。と言っても今は2月で、春というには程遠いほど寒い。田舎町で雪も降るし、なんとも憂鬱なスタートだ。
今年の1月、今から1ヶ月前に彼女と別れた。高校から続いていた彼女とは、3年弱付き合った。それでも、ここ数ヶ月で作られてしまった壁を乗り越えることが出来なかった。その壁をは数ヶ月で出来たのか、それとも付き合いたての頃に出来たのか、答えは分からない。
「やっぱり別れよう。」
何度目かの別れ話で出たその言葉を最後に、彼女とは終わりを迎えた。そして、今僕には気になる子がいる。
変なのか。つい最近まで彼女がいたのに、すぐに気になる子がいるということは。
いや、僕は、その子のことを、彼女がいるときから気になっていた。不思議なものだ。
「今度ご飯にいかない?春休みだから時間合わせやすいかなと思って。」
勇気を出して送ったラインの返信はすぐにきた。
「いつか行きましょう。」
続く
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