裏世界へ足を踏み入れたけど、俺……まさか最強だった!?〜裏世界で成り上がる俺だけの方法〜
デルタイオン
第1話 裏世界にヤッホー!!
どうも、こんにちは。
突然ですが……今、目の前で俺を巡って殺し合いが発生しております。
炎、水、氷が自由に飛び回り、刀やハンマーがぶつかり合って火花を散らしております。
良い解決策は無いものでしょうか?
てゆうか、なんでこんな事になったのでしょうか?
誰か教えて下さいお願いしますなんでもしma(
【数時間前】
その日は滅茶苦茶暑かった。
多分今年最高温度を記録していただろう。
それによってバテた俺は駄菓子屋の屋根の下でサイダー味のアイスをバリボリと齧りついていた。
「あち〜」
昔ながらの濃い味がするアイスで体の中を冷やせても、皮膚の表面は冷えなかった。
これならジュースを買っておけば良かったと後悔しながらアイスを黙々と齧っていると棒が見えてきた。
【アタリ】
「お、アタリじゃん。ラッキー♪」
久し振りのアタリに気分を良くしていると視界に人影が映った。
その方向を向くと空間が揺れて見えづらいが白いワンピースを着た少女が立っていたような気がした。
「ほれ、アイス」
「ん?お、ありがと!ばあちゃん!!」
アタリと聞いて駄菓子屋のおばあちゃんがアイスを持って来た。
そしてアイスを貰って少女が居た方向を向くといつの間にかベンチの隣に少女……いや、美少女が座っていた。
「………」
「………」
突然の事で放心状態になった俺は何故か貰ったアイスを差し出していた。
それを受け取った少女は袋を開けて棒アイスを齧りついた。
それからは無言でアイスを齧っていた。
ボリボリと隣から聞こえる音に変に意識していた俺はこの状況に嫌気が差したのか意を決し隣の美少女に話しかけてみた。
「なあ、あんた。ここの人間じゃないだろ?」
「………」
コクリを頷いた美少女に好奇心が向いたのか更に質問をした。
「俺、伊弉凪雄一って言うんだ。あんたの名前は?」
「………」
何も喋らないのでとりあえず袋を捨てに席を立つと待ってと後ろから声がした。
「私の名前は……」
「え?」
世界が変わった。
あんなに明るかった空が突然暗くなり、ベンチは脚が壊れて傾いていた。
駄菓子屋は壁が欠けていて中は何も無いのと同じように空っぽになっていた。
「……なにが………起きたんだ……?」
呆けた顔をしていると背後から爆発音がした。
これが、初めて裏世界に入った時の事だ。
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