リアルダビスタ・擬人化ショートストーリー集
セイカ(ペンネーム:はすみん)
(1) ふぶきといずくの初めてのお星さま
今日は2022年、5月24日、ここ北海道静内の真歌にある
藤沢牧場分場・0番放牧地、いつものように夕日が沈み
暗くなり始めている。
そんないつもの日常だけど、今日は少し違う
そう、この2人にとってはね。
「ママ、なんか暗くなってきたぶ、
まだ、おうち帰れないでぶ?」
「そうね、ばちょうの雰囲気だと今日から朝まで
ここかもしれないでシュね、ふぶき怖くないでシュよ」
「シュシュの勘はするどいダヨー、でも、今年も
そろそろかもしれないダヨね、あれ、うちのいずはどこ行ったダヨー?」
「わーい、かあちゃーん、お空が真っ暗になってくよー」
「今日はみんないっしょデース、キャンプしましょう」
「まあまあ、てぴちゃんまで、若いっていいでシーね」
「ホントにいずはしょうがない子ダヨー」
「ほら、ふぶきもみんなと遊んできたらどうでシュか?
ママは草を食べなきゃいけないでシュからね、いってきなさいでシュ」
「やだーくらいの怖いぶー」
「まあまあ、ふぶきったら、今年のシュシュの仔も、少し臆病みたいでシーね」
「しーちゃん、笑ってないで、困ってるでシュよ」
「仕方ないダヨー、そうだ、ふぶちゃん、もうすぐ綺麗なものがみられるダヨ」
「綺麗なモノって、なんデース、面白そうデスネ」
「ごめん、てぴ子はたぶん見た事あると思うダヨー」
「なんなのデース、てぴもみたいデース」
「ああ、あれね、もうすぐだシーね」
「なんでシュかダヨさん」
「ふふ、ないしょなんダヨー」
そんなこんなで、夕日は海の方に沈んでいって……
「さぁ、もうすぐダヨー いずく、ふぶちゃん、お空見るダヨー」
「わぁーーなにすごいでぶーおそらがぴかぴか」
「なになに、わーかあちゃん、この光ってるのなにでずー」
「星なんダヨー、キラキラしてて、とってもきれいなんダヨー」
「ケンタッキーの夜を思い出しマース、懐かしいデース」
「ケンタでシュって、一度食べてみたいでシュ」
「ちがうわよ、てぴの言ってるのはアメリカの地名でシーよ、実は私もアメリカから来たのよ」
「へ~アメリカって、どんなとこでシュか?」
「向こうの牧場はとてもひろいデース、でも、ここも大好きデース」
「そうね~私は昔過ぎて、半分忘れてしまったけれど、みんなで星の綺麗なよるに
フォークダンスをしたわね」
「どんなダンスデスカ?私も踊りたいーデース」
「てぴ、外では静かにするダヨー」
「さすが、しーちゃんでシュね、あれふぶき、お星さまをずっと見て
どうしたでシュか?」
「うん、ママーあの星がね、ぼくになにか言ってくれてるみたいでぷー」
「ああ、あの星はたるちゃんの星でシュね、いちばん上のお姉ちゃんなのでシュよ
きっと、ふぶきに はじめまして、してくれてるでシュね」
「へ~おねえちゃーん、はじめましてふぶきでぶー」
「あ、僕にもあっちの星が話けてくれてる気がするず~」
「あっちは、りくの星ダヨー、いずのお兄ちゃんダヨー」
「お兄ちゃん、はじめまして、いずくでず~」
「いずくくんだね、白いぬぼーがかわいいね、ってりくが言ってるダヨー」
「うんうん、これでふぶきも怖くないでシー?他のみんなもいっぱい見守ってくれてるのよ~」
「うん、シーばあちゃん、ふぶき、怖くなくなったよ!」
「じゃあ、ふぶきーあっちでおっかけこしようず~」
「やだ、ぼくはまだママのそばがいいー」
「ホント、ふぶきは甘えんぼさんデース、でもそこがかわいいデース」
「そうだ、二人とも、今日はまだお月様も出るんダヨー?」
「なんで、ふぶか?ダヨおばちゃん」
「でっかい、まんまるいお星さまダヨー、とてもきれいダヨー」
「まんまるな、ルーサンがでるでシュか?」
「もう、シュシュったらーどこででも、食べる事ばかりダヨー」
「てへへ、でシュ」
「ふ~私は、すこし疲れたでシー、シュシュとてぴのモヒモヒに
付き合いすぎた、でシー」
「しーちゃんも、ゴロンデスかー、私もゴロンするデース、すーぴー」
「ええ、てぴ子、もう寝ちゃったですか?しょうがないダヨー、
私も少しゴロンするダヨー」
「あら、みんなゴロンでシュか?私もよっこいしょでシュ」
(ドシューン)
「あ~ママたち、ずるいでふー、ふぶきもゴロンするでぶー」
「まってよーいずもゴロンするんだずー」
「たまには、ゴロンしながら、見上げる夜空もいいわねシー」
「Zoo Zoo ぐぁーぐぁーがぉー」
「ホント、てぴちゃん、いつも通りでシュね」
「みんなでいると、ホントたのしいダヨー」
「そうでシュね、ダヨさん」
そんなこんなで、牧場の夜は、静かにふけていって、今日も暗くなっていく
明日は、どんな事がまっているのかな?いい事があると、いいんダヨー。
つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます