朝起きたら主人公になっていたので平和な物語になるよう努力する

十七夜 蒼

序章 ~入学式篇~

0作品目 気がついたら主人公だった件

皆さんは中学生ぐらいのとき、ある日、




 『自分が主人公だったら』


 『無双してモテたい』


 『他の人とは違う凄い能力が欲しい』




 と考えたことはあるだろうか…いや、あるでしょ、普通。


無い人とか逆に居る?考えたこと無い人とか逆に怖いよ…


 さて、本題に戻るが。


 これは、そんなことを考える一般中学生…いや、明日から一般高校生の俺が主人公の物語だ。




「せめてギャグ作品の主人公が良いな…痛いのとか面倒くさいからな。」




 ジリリリリ…。目覚ましの音がする。下からは目玉焼きか何かを焼いている音がしている。…さて、まずは自己紹介からだな。


 俺はキリム・レイターナ。ごく普通の人間だ。普通じゃない点は…そうだな。まず、この世界はファンタジーで、俺は主人公ということぐらいかな。


 待て、自分を主人公と言ってる痛いやつに見えるかもしれんが、まぁ待て。この世界の…というより、《能力》について説明しよう。


 この世界には二つの種類の生物がいる。


 魔素を消化して魔力に変換し、さらに魔力に属性や形質を与えて魔術として具現化することができる生物、《魔成生物》…人間以外は略されて『魔物』と呼ばれることも多い。


 そして、魔素は有してるが魔力、魔術には変換できない生物普遍生物の二種類がいる。


 ここまではありきたりなファンタジーだな。ここから下もありきたりだが…まぁ、説明はしておく。




 魔成生物には生まれつき自分だけの固有魔術を持っている者がいる。これが《能力》だ。


 …え?ありきたり過ぎるって?仕方ないだろ、こういう世界なんだから…


 そして話は最初に戻る。勘が良い人ならもうわかっていると思うが、俺の能力は【主人公補正】だ。


 ここで【主人公】と予想した人、騙されたな。




 しかし、もっと勘がいい人なら疑問に思うだろう。




「何故生まれつき【主人公補正】があるならこのタイミングで物語が始まったのか…」




と。


 もちろん、このタイミングで始まったのには理由がある。それは…




「実はこの能りょk「朝だぞー!起っきろーーー!!!」


「グボヘェッ!!」


「…ありゃ?死んだ?私体重5グラムなはずなのに…」


「嘘つけ!お前体重20キロだろ!飛び乗んなよ!死ぬわ!!」


「なんだ、生きてたのか…チッ」


「おい今舌打ちよな」


「キノセイダヨー」


「誤魔化す気ゼロかな?お?」


「そ、そんなことより!朝ごはんできてるよ!」


「話の逸らし方下手かな?というか体重については何も言わねぇのかよ…仮にも女だろ?」


「今の時代はジェンダー平等よ?女だからとかはだめよ?」


「うっ…正論…」


「で、誰の体重が20キロだって?」


「結局文句言うのかよ!文句言うならもうちょっと直後とかにしろよ!」


「ごめんごめん…で、入学式間に合いそう?」


「…あっ」




…どうやら。


理由の説明はまた今度のようだ。


話が全然展開してなし、なんか短い気がするが…次回はもっと話が進むはずだ。説明とかが無いからな。じゃっ!またな


――――――――――――――――――――――


 次回へ続く


※先に言っておく。体重20キロでロリキャラを想像した皆さん、あれ、ロリキャラじゃないから。


期待させるだけさせといてすまんな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る