プロローグ
舞台は魔法大国・レジェンディア。
母親が亡くなり、メイデン男爵に引き取られた時に前世の記憶が戻ったアリスティア・メイデンは自分が乙女ゲームのヒロインに転生してしまったことに気付き、「そんな無理ゲー人生ヤだ」
とばかりにゲームのシナリオから逃れて生きることを決意するも『入学まで行儀見習いとして城へあがってみませんか』と封蝋が届く。
シナリオとの違いに戸惑いつつ行ってみると、王太子と悪役令嬢はじめ総出で出迎えられ、盛大な嫌がらせ(ただし本人たちは無自覚)を受ける。
怒りが頂点に達したアリスティアは、「入学を辞退します、さようなら」と城を出て行ってしまう。
自分たちのやらかしに気付いた王子たちは、アリスティアに謝罪し何とか共に入学を果たすが生徒会役員の指名を辞退するに始まり、アリスティアからは徹底的に避けられる。
そんな中ではもちろんフラグは立たないし、イベントも発生しない。
王子狙いの令嬢に襲われたり、魔獣に襲われたりと、イベント発生を避けているのに攻略対象である王子たちを取り巻く騒ぎに巻き込まれ、アリスティアはうんざりしてしまう。
そのままフェイドアウト(留学か退学)を狙うが、プレイしたゲームにはいなかった生徒会長アルフォンスの企みにより、ジュリアと共に生徒会役員に指名されてしまう。
あげく夏の祝祭パーティーの夜、特別講師の手で眠り薬を飲まされ、異空間に連れ込まれ、あらぬことをされそうになったところを第二王子であるアルフレッドに救われ、何故かそのままパーティーで踊る羽目に。
しかも、パーティー終わりにここ百年は姿を現さなかったドラゴンが学園に襲来し、それを王子たちと共に倒したアリスティアだが、隠しておいた超希少魔法の使い手であることが彼らにバレてしまう。
留学を目論んでいたのに「必ず自分たちと共に卒業すること」を約束させられてしまい、
「あの人たちの中に記憶持ちがいるのでは?」と疑念を抱きつつ、
「婚約はさせられなかったんだから大丈夫、私は私らしく生きるんだから!」
と自分の瞳と同じ色の空を見上げて誓うも、攻略対象とその婚約者である少女たちにはアリスティアにどうしてもこの国にいて欲しい事情があるらしく……?
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