第6話 天使様の内心ですか?

(夢みたいだ)


そう私は思った。日本で暮らせる事ではない。事に、私はそう思った。


用意されてた部屋には、まだ自分の荷物は無く代わりに簡素な机やタンス、ベットだけがあった。荷物は明日か明後日届くらしい。

綾斗あやと空斗そらとさんに電話して聞いたらしい。


(変わって無かったな……)


昔の彼と比べると身長が大きくなったし、声は聞いててとても落ち着く。何より、雰囲気が落ち着いていて、静かって言うより、寡黙な感じがする。とてもカッコよくなってた。

ただ……


(やっぱり、覚えて無いかな……)


ベッドに横になって、さっきまでの会話を思い出す。正直なところ少し緊張していた。久しぶりに会えた人が、自分を覚えているか曖昧なところだった。でも、さっきまでの態度は多分覚えていないと思った。


(思い出してくれたり、しないかな……)


つい、思ってしまう。


「うぅ〜……」


どうすれば良いか分からないけど、兎に角、今日は寝よう。寝て、明日から決めれば良い。

これからの生活が楽しみで堪らない。

堪らなくて、でも、側に居られるだけで、幸せで……。暫くすると瞼が降りてきた。私はそのまま眠りについた。


おやすみなさい。


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