第3話 市役所臨時職員

結婚を機に急性期総合病院を辞めてから。とりあえず、病院じゃないとこで働きたいなぁと思った。


友人が市役所で働いていて、臨時職員の保健師を募集してるよと声をかけられた。日当だけど、有給も夏休みもあるし、昇給もあるよ~と。 ちょっと休憩したかったのもあり、お世話になることに。


採用は保健センターになり、母子の健康相談などをメインに働く。お金は正直日当だし、ボーナスないし、で残念な感じ。日当12700円くらいで、年収だと260万円くらいだったはず。ちょっとうろ覚え。休みは取りやすい環境だったのだろうが、何も分からないし、教えて貰っている立場だから頑張らなきゃという看護師根性が働き、有給は使いきれずに頑張って働いた。それこそ暇は罪!みたいな感覚だったので、自分のペースでデスクワークする時間も、必死で早く終わらせていた。暇ができると他の人に声をかけて仕事を貰っていた。あとからきくと、こんなに働く臨時職員は今までいなかった、と。


頑張りが認められたのか、 妊娠して辞めるかとなった時に、臨時職員でも育児休業が取れるようになったから、取得してまた戻ってこないか、と言って貰えた。


育児休業が取れると、手当の分や保険料の免除などもあり、大変ありがたく取得させて頂くことにした。


そんなこんなで、まわりがいい人だったし、保健センターで得た子育ての知識は自分の子育てにも役立てたこともあり、市役所の臨時職員を5年も続けてしまった。


ただこの5年はホント貯金できなかった。ボーナスもないし、乳児の保育料が月3万以上かかった。正社員じゃないときついと実感。


市役所の正規だとちゃんとボーナス、退職金がある。臨時職員でも正規の職員とほぼ同じ仕事していた。気楽ではあったが、やってられっかって思ったこともある。市役所の保健師は、給料はそこまででも、公務員なのでもちろん安定してる。ただ異動とか、研修とか、有事の対応とか、公務員だからっていう住民からの圧とか。色々大変そうだなぁと思う。年齢的に若くないと正規採用は採らないところが多い。もし市町村の保健師を目指す方がいらっしゃれば20代のうちに。


居心地がよかったけれども、椎間板ヘルニアになり退職。その後正社員の仕事を探すことに。

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