猫が導くタイムリープ

@cat-the-mita

第1話 私の人生に起きた出来事

正直、私はこれを書くべきなのかを悩んだ。

あまりに突飛な内容なのでSFとしたが、これが単なるSFの創作物であるのか、それとも一人の男が実際に歩んだ道なのか、それは見た方に判断していただけば良いと思った。

ただ、私にとってこの話は紛れもなく歩んで来た人生の記録である。

もしかしたら単に頭がおかしくてあり得ない記憶を有しているだけなのかも知れない。

それならそれで良い。

信じてもらう必要は無いのだ。

しかし最近、ネットなどでは私と同じような体験をしている人の書き込みを何故かよく見るようになった。

それが単なる創作なのか、それとも案外頻繁に起こっている現象なのか…

それは私にはわからない。

私が経験したその現象とは、いわゆる「タイムリープ」である。

もちろんそんな荒唐無稽な話が現実にあるなどあり得ないと思う方も多いだろう。

けど、中にはかなり信憑性のある話もネットには転がっている。

私はおそらく、ネットで見かけるそんな話の中には実話も混ざっているのだろうと考える。

私もそんな人間の1人であるが、先述した通り、そんなことを他人に信じてくれと言うつもりは毛頭無い。

よって、あくまでSF小説として書かせていただこうと思う。

が、あくまで単なる凡人、一般人が歩んだ道である。

そこにあるのは素敵な話でもカッコいい話でも、増してやドラマチックな話でもない。

不器用で弱く、優れてもいない単なる男が翻弄されながら歩んだ人生なのでつまらないことだろう。

そこは御容赦願いたい。

私の人生のターニングポイントは、小学校3年生の時。

我が家に貰われて来た1匹の猫との出逢いから始まった。

もちろんその当時、そんなことは微塵も考えていなかったし気付いてもいなかった。

今、リープした人生を過ごしながらわかることである。

ただ、あの猫が本当は何者だったのか。

それは正直、今の私にもわからない。

単なる猫だったのか、それとも違う何かだったのか…

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