主人公たち!
狼の野郎
魔法使いと世界を救った英雄
プロローグ 魔法使いと世界を救った英雄
暗いくらい空間の中、冷たく仰々しい扉の前に二人の少女は立っていた
そのうちの一人は茶色く腰まである長い髪の毛を持っている魔法使いの少女
もう一人は肩までしかない白い髪の毛を持った世界を救った英雄の少女
その二人が立っていた
魔法使いは一つにやりと世界を救った英雄に笑う
「なんだ世界を救った英雄さん?ビビっているのか?」
その言葉を聞いて世界を救った英雄はむっと膨れ顔を見せる
「うるさいですね、ぴーぎゃぴーぎゃ泣いていたのはどこの誰でしたっけ?魔法使いさん?」
「知らねぇな、私にそんな記憶はないな」
「あー?シラを切るんですか?頭ガンガン振れば思い出しますか?思い出しますよね?よし、やってやりますよ」
と世界を救った英雄は魔法使いに頭に手を掛ける振りをしたところで二人はふっと笑い出す
笑って笑って、笑いあった後また話し出す、今度は誰も緊張していなかった
「すいません、少しばかり緊張していました」
「珍しいな緊張するなんて」
「そりゃあ緊張しますよ、だってこれで全てが決まるんですよね?」
「そうだな、オールオアナッシングだよ」
「ま~たへんな事を言ってますね、意味はなんなんですか?」
「全てを得るか、全てを失うかだよ、今の状況にぴったりだろ?」
「そうですね、ぴったりです‥‥‥‥色んな事がありましたね」
「そうだな、色んな事があったな…‥つらかった思い出や悲しかった思い出‥‥楽しかった思い出とか」
「楽しかった思い出、楽しかった思い出、楽しかった思い出、魔法使いさんに振り回された糞みたいな思い出とか」
「おい」
「ふふ嘘ですよ‥‥‥‥‥さてと待たせても悪いですし」
「・‥‥あぁそうだな」
魔法使いが一歩踏み出す
世界を救った英雄も一歩踏み出す
「ついてこいよ、英雄?」
「そっちこそ足を引っ張らないでくださいね、魔法使いさん?」
最後の戦い‥‥世界を救う戦いに赴くため扉に手を掛けた
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