第2話 戦略級魔法
ちょろ髭が俺達に色々説明してきた。
この国は現在ルーン王国という隣国に攻め込まれている状況でらしい。
戦略級魔法のおかげで一時的には、ルーン王国は撤退した。
だが、準備が整い次第また攻めてくる可能性が高い。
そこで俺達に協力を頼んできたのだ。
戦略級魔法は、二十年かけて大魔導師が魔力を貯めて発動したものらしく再度使うことは不可能らしい。
俺達が帰る手段とルーン王国の攻めを防ぐ手段の両方を失ってしまっていた。
このままルーン王国がこの国を支配したらロクな事がない。
この国に協力するのは仕方ない。
問題は、この国とルーン王国の戦力差だ。
相手の国は、こちらの100倍の国力があるらしくまともにやっても敵うわけがない。戦略級魔法が辛うじて拮抗を保っていただけで、戦略魔法使えない現状だと対抗はできない。
幸い異世界転移者は、特異な能力を有するらしく
時折くる転移者は偉大な英雄になる事が多い。
今回はその英雄クラスが30人いるとなれば
この国が協力を頼むのも当然と言える。
しかし!俺は一人では何もできないコピー野郎だ。そんな俺が英雄になれるのか?!
大きなため息をついていると美香が話しかけてきた。
「どうしたのよ。ため息ばかりじゃない。」
「俺は一人では生きられない可哀想な奴なんだよ。」
「何言ってるんだか。」
「よう流星!大変な事になったなあ。」
この短髪で目が細い気軽に話してくる奴は、おれの悪友の山田 浩介。小さい頃から俺と悪さばかりしていた友達の一人だ。
その後ろから、冷静で表情を変えないイケメンがやってきた。
もう一人の悪友、寺田 賢治。
こいつは実は臆病なやつで顔に出さないだけが取り柄のやつだ。
賢治は俺を見てきた。
「なかなか面白い事になったね。」
こついらはむしろこの状況を楽しんでるなあ。
そういえばこいつらの職業はなんだろう。
俺よりも酷い職業なんだろうか??
「おい、おまえら。職業はなんだったんだよ。」
そういうと浩介と賢治は俺にステータスを
見せた。
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