R12-1224
すっごぉ。
こんなレストラン。アタシ、来た事ない。
君が卒論書きながら色々してたのは、これだったんだねぇ。
そして、そこに連れてきた子はやっぱり。
わぁ~~。
このレストランにすっごくマッチしてる。別世界のお姫様みたいだよ~。
いいなぁ、アタシもあんなドレス、着てみたかったなぁ~。
ん?
いやいや、君も中々のものですよ?
ええ。姫様のエスコート役として充分合格です。苦しゅうない。
うっわぁあ~
すっご~い。
クリスマスの特別なコースとお店の装飾なんだって。
え?
そうなの?
このお店、去年早苗さんが誘ってくれたお店だったの?
………。
そういえば、君とクリスマスイブってあんまりなんかした記憶ってないね?
あれぇ~、そういえばおじさんやおばさん。
璃々ちゃんや拓哉くんも。
君の家族って、クリスマスイブらしいクリスマスイブ、してないね?
気のせいかな?
まっ、でも今日はこんなに素敵なクリスマスイブを過ごすんだもんね?
ひゃああ~~~~、み、見た事も無い料理が出てきた~~~~。
す、すっごい、おいしいいぃいい~~~。
なにこれなにこれ。
聞いた事も無い見た事も無いお魚、うっま~~~~。
………?
あれ?
なんで?
君、緊張してる?
すごく。
静かだけど。
確かに感じるよ。
こんなにおいしい料理を。
大好きな早苗さんと一緒に食べてるのに?
どうしたの?
何があったの?
え?
停電⁉
………。だ、大丈夫だよね?
そ、そうだよね?
君が傍に居てくれるもんね?
え。
わ、わ、わ。
綺麗。
え?
どうしてお店の人達がこんなに。
歌?
ひゃっ‼
眩しい。ビックリした!
?
違う。これは……ビックリしたドキドキじゃ、ない?
わ。
え。
ひょええええええええええええええええ⁉
こ、
こ、ここここここここここここ
これって……。
ぷ、ぷ、ぷ。
プロ、ポーズ
だったの………?
え?
や?
だ、だって。
プロポーズなんて、見た事も初めてだし。
した事もしてもらった事も、ないんだもん。
わ、わわわ。
さ、早苗さんの顔が視れないよ~~~。
ど、どうなるの?
どうなっちゃうの~~~~~~?????
………
あ。
流れてくる。
君の。
嬉しい感情が。
すごく。
すっごくいっぱい。
溢れてくる………。
やったね………。
よかったね?
嬉しいね?
とってもとっても。
嬉しいね?
………え?
どうしたの?
だ、駄目だよ!
突然どうしたの??
そ、そんなことしちゃ、駄目‼
見えちゃうよ!
アタシが。
早苗さんから見えちゃ………う。
え?
アタシを………
君にとってとても大切なヒトだって………。
紹介、してくれてるの?
アタシを
自分にとって
とてもとても特別で
大切なヒトだって。
奥さんになってくれた人に。
紹介、してくれてるの?
あ………。
あ
あ。
ウレシイ。
ウレシイウレシイウレシイウレシイウレシイ
ウレシイウレシイウレシイウレシイウレシイ
ウレシイウレシイウレシイウレシイウレシイウレシイウレシイウレシイウレシイウレシイウレシイウレシイ。
ずっと。
傍に居るね?
これからも
ずっと。
傍に居てね?
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