こ こ ろ

Ｒ５－２２２

　はい、おはよう。

　………

　ふふ、そんなに心配しなくても大丈夫だよ

　………

　そっか、そうだよね。

　君が、このお家で目を醒ますのは随分久しぶりだもんね。

　………

　ちょっと

　そんなに見つめないでよ。恥ずかしいじゃん。

　大丈夫だよ。大丈夫。

　何処にも行かない。

　２人はずぅっと一緒。

　この世界を離れる、その時まで。ね。

　………

　やだなぁ

　こんな詩的な事言うの。恥ずかしいじゃん。

　さっ、そろそろ目が覚めた？

　じゃあ、降りておばさん達におはようしよ。

　きっと君を待ってるよ。

　それに今日から学校も再開だしね。ちゃんと身なりを整えて準備しないと。

　………う～～、緊張するなぁ。

　だって、アタシはある意味転校生だもん。

　でも、大丈夫か。

　だって君がついていてくれるもんね。

　………

　トモにユキエ。

　皆、元気にしてるかなぁ

　ごめんね。君まで悲しい気持ちになっちゃうよね。

　大丈夫。

　大丈夫だよ。

　今日は、君にとって大切な大切な一日だもんね。

　だから嬉しいんだ。

　君の気持がどんどんと熱い流れで伝わってくるよ。

　嬉しいね。

　いっぱい。

　いっぱい嬉しいね？

　階段、気を付けてね？

　アタシ、痛いのイヤだよ？

　よし。よし。よし。

　ふー、リハビリでもう大丈夫だとは解っていてもドキドキしちゃう。

　あ

　いーにおーい。

　寒い時のお味噌汁、アタシ大好き。

　………ママ………。

　……あ。

　ごめんなさい。今の無し。今の無し。

　さ、そんな事より、準備はいーい？

　昨日晩に相談した通りだよ。

　いっぱいの元気を、おじさんとおばさんとリリちゃんとタクヤくんとサンキチに見せてあげるんだから‼

　いくよ？？

　ドア開けると同時だよ‼

　せーーーーーーーーーのっ。

　おっはよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー