ベースキャンプ
2日目は地下28階で終了。
ストロングコングのカワシマさんたちとの出会いなどがあり、時間がかかった。
それでもヘルソルジャーから手に入れた、
『力上昇 レベル5』
これは凄い。
前の『素早さ上昇 レベル1』は微妙な差だったけど、『力上昇 レベル5』は格段に違う。
一撃一撃の重さが違う。
顕著な差だった。
これはスキルストーンをいくつ装備出来るかは重要だ。
ウィルツーからもらった剣は7つ装備出来る。これは大きなアドバンテージだ。
出来れば素早さを上昇させるスキルストーンが欲しいな。能力が制限されて、動きが遅い。素早さが改善すればかなり戦いやすくなる。攻撃力は優秀な剣のおかげで補正されている。
それと魔法系のスキルストーンも欲しい。
使い捨てじゃないやつ。
スキルが使えなかった身としては憧れが強い。
3日目は28階からスタート。
40階まで到着。
モンスターもかなり強くなってきた。
僕なら十分戦えるけど、普通の人はスキルストーンの補正が無いと厳しいと思う。
僕もそろそろスキルストーンを充実させたい。7つセットできる武器を持っていてもスキルストーンが無ければ意味が無いからね。
4日目
地下40階からスタート
ここら辺を大手企業が戦場としているらしい。
片道3日。往復だけでも一苦労だよ。
でも地下40階で大手企業のやり方を見ることが出来た。
ベースキャンプを作っていた。
簡易な物だけど、寝泊まりが出来るようになっている。
「君、ここまで1人で来たのか?」
ベースキャンプを守っていた人から声をかけられた。
「そうです。」
「凄いな。。。
是非うちの採用面接を受けないか。
四井エネルギーという会社だ。
四井グループの会社だよ。
四井グループは知っているかな?」
「すいません。
知らないです。」
「そうか、、、
まぁ若いから仕方ないか。
この国でも有数の商社だよ。
ここまで1人で来られるなら即戦力だ。
一度考えて欲しい。」
「わかりました。
今のところ就職する予定は無いですけど。」
「かまわないさ。
これが私の名刺だ。
落ち着いたら考えて欲しい。」
『株式会社 四井エネルギー
特定地域開発部 開発・採取グループ
トーキョーAユニット
ユニットリーダー ヤマウチ』
長い部署名。
これが普通なのかな。
大手企業のスカウトを受けた。
なんか認められたみたいで嬉しいな。
鮫洲潜行株式会社
タムラさん
ストロングコング
カワシマさん
四井エネルギー
ヤマウチさん
声をかけてくれた人たち。
組織の大きさはバラバラ。
でもそれぞれに良さはありそう。
少し考えてみるかな。
ヤマウチさんと別れて探索を続ける。
無理に深く行くつもりはない。
ここら辺が出回る武器やスキルストーンの上限だと思う。地下40階~50階あたりでモンスターを倒し続けてみよう。
4日目は地下47階で泊まった。
5日目もモンスターを倒し続ける。
武器も手に入った。
スキルを2つセットできる槍。
スキルストーンも手に入った。
『器用さ上昇 レベル3』
『サンダーショック 1日3回』
『毒耐性 レベル2』
やったね。
ドゴォォォーーン
地下42階で轟音が響いた。
音のする方へ駆け出す。
ドゴォォォーーン
まただ。
何が起きてるんだ?
見えた!
戦ってる。
1人がモンスターの集団に襲われている。
少しヤバそうだ。
女性だ。
バァーン
火の玉を撃ち出す。
バァーン
次の火の玉。
しかしモンスターの数が多い。
女性の手数が少ない。
倒しきる前にモンスターに接近される。
「はっ!」
僕が間に入る。
先頭のモンスターを切り払う。
バァーン
背後から火の玉。
火の玉が援護射撃になる。
火の玉でモンスターが乱れたところを切り捨てる。戦いやすい。
かなりの集団だったが、十分倒せる。
2人チームで協力しながら数を減らしていく。
最後の1体を斬る。
モンスターは全て倒した。
たくさんの魔石などが転がっている。
「ありがとう。助かったわ。」
「無事で良かったです。」
僕より少し年上かな。
栗色の髪に大きな瞳。
ニッコリ笑うと可愛らしい。
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