第3話上の子発症

監禁生活三日目まで、上の子がいてくれたことで、なんとか下の子も半分退屈、半分充実した日をやり過ごしていた。

四日目の朝も普通に朝食を済ませて子供たちはYou Tubeを見ながらダラダラしていた。急に上の子がだるさを訴え、横になった。しばらくするとこちらも嘔吐と発熱、頭痛を訴え始めた。発症したなと思った。

家庭内での感染対策なんてできていなかったから当たり前だった。二人ともワクチン接種は見送っていたので頭痛に苦しめられている様子を見て、可哀想なことをしたなと思った。ワクチン接種していれば私や夫みたいに無症状だったかもしれない、あんなに痛い思いしないでもすんだかもしれない。と思ったら、まだ接種を検討しているだろうママ友にそのことを伝えたくなった。経験談として参考にしてもらえたら、子供たちの苦しみもちょっとはムダではなくなるはず。

下の子用にもらってきた解熱剤を飲ましてやりすごすも、嘔吐を繰り返して効果はないし、お腹がすいたと訴えるも、口に入れれば戻すので、下の子同様点滴処置が必要だと思った。そこで病院探しをし始めるのだが…

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