第2話家族への長期的ダメージ

次の日の朝、病院からまず連絡。陽性だったので保健所からの連絡を待って下さいとのこと。間もなく保健所の結構ご丁寧なお話の仕方をして下さる担当者さんが、三日後からのお弁当の手配をしてくれた。ただ、問答は事務的で、重症化リスクもないからか、あっさりと終了。わからないことがあれば問い合わせる先を提示してもらったのでここでは特に心配はしなかった。

感染した子供は完全元気の状態ではないものの、You Tubeを見て上の子とじゃれあう程度まで復活していた。本人は10日間の療養。濃厚接触者である家族は7日間の外出自粛。発症日をゼロ日とカウントするらしい。上の子の習い事や学校欠席の連絡など面倒なことを済ませる一方で、夫は出勤出られなくなったことで苛立ちと、その後の業務をどう回すか考えることで目一杯。結局いつもの仕事中心、家族二の次は変わらなかった。

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