第2話気の小さな先輩

会社の課のグループでビアガーデンに行った時だ。

長いテーブル席に座った。

左隣は嫌いな先輩。右隣は下戸の同僚。

乾杯してから、凄まじい勢いでみんなビールを飲む。嫌いな先輩はあまり酒に強くないが、ペースをみんなに合わせて飲む。同僚はコーラをお代わりしていた。

先輩はセブンスターを吸っていて、僕も当時はセブンスターを吸っていたので、灰皿に二本の吸いかけのタバコがあったのだが、僕は間違えて先輩のタバコを吸ってしまった。

先輩は烈火の如く怒り狂う。

酔っていても、異常だ!ほんとは気の小さな人間のくせに。

僕は平謝りした。


そして、飲み会も終盤になり僕は腹一杯でお腹を擦っていたら、いきなり腹を殴られた。

「お前、きたねぇんだよ!腹を触るな!」

と、意味不明な暴力を振るわれた。

よっぽど、ブチキレようかと思ったが楽しいビアガーデンを台無しにしたくないので我慢した。

コイツ、歯向かわない後輩には嫌がらせばかりする先輩だった。

見かねた飲める同僚が二次会に誘ってくれた。

そして、入社3年目で仕事辞めようか?本気で悩んだが、我慢した。

僕が25歳の時の話しである。

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