第6話 異変と警察官の死
彼の事が心配で、ときどき電話をしましたが、オフィスで起きた事、レイチェルが殺害されたことで、かなり参っていた様子で、彼は電話にも出ない。私が会いに行っても、会ってくれません。
ジョンは、嫌な夢を見たり、何かが体の中で動くような奇妙な感じがしたり、常に心身に違和感があったそうです。それで数日寝込んでいて、警察に出向く事ができないでいました。
ジョンと連絡が取れないので、二人の警察官が、心配してアパートに様子を見に来てくれたそうです。ジョンは、玄関で二人に応対をしたとき、気分が悪くなって倒れそうになった。
警官が、急いで彼を抱きとめた時に、ジョンの首筋と警官の首筋が、直接触れました。その時、ジョンの体内から、直接触れた場所を通じて、何かが出てきて、警官の首に刺さりました。警察官は叫び声を上げて、引きはがすようにジョンを突き飛ばしました。警察官は、恐らく首の動脈に損傷を受けて、血を噴き出し倒れ、バケツでかぶったようにジョンは血を浴びました。
それを見た、もうひとりの警官が、驚いて拳銃を抜いて、動くなといいました。ジョンの全身から細いひげ根のような触手が出てきていました。
ジョンは「待ってくれ、俺じゃないんだ」といいましたが、自分でもなぜこんなことになるかわからず、パニックになりました。
警察官も、パニックになったのかもしれません。警察官はジョンに発砲しました。ジョンは倒れましたが、すぐに起き上がり、待ってくれ、といいましたが、続けて発砲されました。
ジョンは、もう夢中で、走り出しました。
体中に力がみなぎり、まるで猿のような機敏な動きで、警察官が止めようとするのをすり抜けて、逃げることができたそうです。
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