アリソン七歳編

登場人物紹介(七歳編開始時点)


アリソン七歳編、本編の連載開始にはもう少し時間がかかりますが、ここまでの登場人物とあらすじをまとめておきました

読んでいるうちに何が何だか訳が分からなくなった方は、参考にしてください



■アリソン・ウッドゲート

主人公 男爵家の次女 当初は五歳 髪の色は、やや暗いゴールデンブロンドから、徐々に銀髪に近いアッシュブロンドへ変化しつつある

五歳の時、魔力を調べる星片の儀で貴重な星片の水晶を砕き、水晶砕きのアリソンの二つ名で呼ばれるようになる

この時、幼い体に膨大な魔力を持つことが発覚し、同時に前世の記憶が目覚めた

前世は、北アルプスの岸壁登攀中に落石で命を落とした二十歳の大学二年生

魔力の潜在能力は大きいが、大きすぎて扱えない

男爵家のお抱え魔術師フランシスに師事して学ぶ

復活した封印魔獣を倒した功績により王宮へ呼ばれ、ウッドゲート男爵は子爵へ、アリソンは王宮魔術師として、特級魔術師爵の位を得たが、王族との婚約を拒否して王宮から逃亡

逃げ込んだエルフの里ではハイエルフであることが発覚し、エルフの王となる運命を知る

しかしエルフは長命なのですぐに何をするでもなく、成長を気長に待つだけだった

その本領が発揮されるのは、何百年先になるのか

今はただ魔力だけが強く制御する力がないため、いつ暴走するかわからない危険な幼女

魔力の制御には光と闇の精霊ルアンナが守護精霊として付いているが、本来精霊はいい加減な性格なので、安心できない

エルフの里で精霊ルアンナの魔法により、髪の色以外を前世の二十歳の姿に変えて密かに人間界へ戻り活動を始めたが、謎の組織とのトラブルに巻き込まれている

七歳になり、王都の学園へ入学する兄ブランドンの身辺警護をすべく、リッケン侯爵の十歳の養女と偽り学園へ入学する


■ウッドゲート男爵(現在は子爵)

父上 シルバー(アッシュ)ブロンドの髪

辺境の領地を持つ貧乏男爵家で、北の魔の森に広大な領地を持ち、一族で治める

古代魔獣ウーリの封印が解けた際にこれを討伐し、国王より褒章と子爵位を得て、王家直轄領だった南側の農地の一部を少しだけ拝領した


■男爵の妻

母上 ゴールデンブロンドの優しい美人だが、先頭に立って魔物の討伐を指揮する一面もある


■長男

ブランドン・ウッドゲート

アリソンより三歳年上の兄上 やや黒めのシルバーブロンドの髪を持つ

十歳になったら王都の学園へ通うことになっている


■長女

メイリーン・ウッドゲート

アリソンより二歳上の姉上 母親と同じ明るいゴールデンブロンドの髪

同じ領地に暮らす親類の嫡男と婚約している


■師匠 フランシス 

二十代半ばを過ぎた赤い髪のアラサー独身女性魔術師。男爵邸の護衛魔術師として騎士団と共に勤めていたが、星片の儀以降アリソンの魔法の師匠に抜擢される

上昇志向の強い優秀な魔術師だが、興奮すると元ヤンの地が出る

性格は抜けたところもあるが、水と風の魔力に秀でた優秀な魔術師である

農村出身で、兄弟は皆子持ちのため、自分も早く結婚したいと焦り気味

エルフの里へ向かう途中で、アリソンの個人的な臣下となる

南の海で難破した商船と共に無人島に流され、商船の護衛として乗り込んでいた若い海の冒険者シオネと出会い、求婚される

結婚を受け入れたフランシスはアリソンと別れ、シオネの故郷の港町パーセルで海の冒険者として暮らすようになる


■魔獣ウーリ

男爵領の森の奥で、古代結界により封印されていた

封印が解け弱い魔物が森から逃げスタンピードを起こす寸前、アリソンの魔法によりすべての魔物の動きが停止し、森は難を逃れた

その間に、男爵率いる騎士や魔術師隊によりウーリは討伐された


■月の精霊ルーナ(太陽の精霊アンナ・光と闇の精霊ルアンナ)

故郷の谷の村にある教会に祀られていた

アリソンの魔力制御に協力するため、精霊像は月のペンダントに変化し、アリソンを常に見守る守護精霊となる

この異世界で最高位の精霊の一人で、太陽の精霊アンナという別の顔を持つ

表裏一体、合わせて光と闇の精霊ルアンナがその正体

千年前にアンナはルーナと別れてエルフの里の結界の中にいたので、アリソンのことは全く知らなかった

月と太陽が同時に天に昇る時には、ルーナはアンナの力も使えるようになった

そうして二人の精霊のいる場所を瞬時に移動することが可能になる

エルフの里でアンナがアリソンと出会ってからは、ルアンナとして常にアリソンと共にいるようになる

口調が重いのがルーナで軽いのがアンナ、中間でわからぬ場合もある

アンナは千年間エルフの里にいたが、ほぼ何の役にも立っていなかったらしい


■エドウィン・ハーラー(エド)

百五十年前に謀殺された天才魔術師

虹色の魔術師、賢者様とも呼ばれ、今も特に魔術師の間では偉人として語り継がれている

人間だが長命で、齢百五十歳を超えていたと言われるが、王国の政変に巻き込まれ、暗殺されたと伝えられる

実際には人間好きの変人エルフで、今の王国に敵対するレクシア王国の要人だった

国の内紛に巻き込まれ毒殺されたことになっているが、実際にはレクシア王国の内紛から逃がれ、ウッドゲート領北の隠れ里に百五十年住み、ハイランド王国の隠し金銀鉱山の運営に携わっていた


■魔獣レリウム

ラフマの北の森に出現した古代魔獣

ウーリと同じく、突然封印が解けた

スライムのような核に岩石が付着し分厚い防御としている


■プリスカ

王都の教会がアリソンの護衛と道案内を依頼した若い女性の冒険者

栗色の髪の、凄腕の魔法剣士

元は裕福な商家の末娘だが、行商であちこちの町を回るうちに護衛の冒険者から剣を学び、才能を認められて冒険者となり、王都へ流れ着いた。

剣と炎の魔法を使う腕利きで、アリソンとフランシスをエルフの里まで送る途中で、アリソンの臣下となる


■ケーヒル伯爵

フランシスも所属する、魔術師協会の会長を務め、王都の協会本部に事務所を構える

王都の南に領地を持ち、政治的手腕も優れ、王宮への影響力も大きい

しかし魔術の振興を願う気持ちが強く、教会と王宮の意向に逆らい、新たに生まれた賢者と信ずるアリソンに密かに協力する


■ヘルゼマーク(ヘルゼ)

エルフの里の長老であり、アロイ村に暮らす里の長。正式には村の名をつけて、アロイ・ヘルゼマークと呼ばれる

里の守護を務める太陽の精霊アンナと話ができる唯一の存在だった

■ヴィクトワール(ヴィック)

アロイ村の住人で、アリソンたちが初めてエルフの里で出会った高圧的な態度の男

弓を持ち武装していたため、アリソンにはロビンフッドと密かに呼ばれる


■ケビン

エルフの里フリークス村の村長


■ネリン

ケビンの娘 八十代後半の若いエルフの娘

アリソンに付いてエルフの森を出て人間の国へ行き、王都で暮らす


■リンジー、カーラ(若い順)

アロイ村に住んでいた、平均九十歳の若いエルフの娘

アリソンたちと共同生活を送るに当たり、フリークス村へ移住しネリンと共に暮らす

フリークス村は変人エルフが集まっていて、家畜を飼い畑を耕し人間のような暮らしをしている

後にアリソンに付いて人間の国へ行き、街で暮らす


■ドゥンク

アリソンが三歳の時に館の門前で拾った黒い子犬

魔獣ウーリの事件で行方不明になったが、エルフの森で大きく成長した姿で再会

黒犬とクロヒョウの精霊の間に生まれた、精霊の落とし子と呼ばれる魔物

アリソンの使い魔として、意思の疎通が可能


■バルム

アリソンが獣人の村で出会った人の良いドワーフの鍛冶師

ドワーフの村へ帰る旅の護衛を依頼された

旅に出てすぐ魔物の群れに襲われ、混乱の中でアリソンたちの正体を知る

アリソンたちが最初に訪れたドワーフの村で滞在した、村一番の工房の主


■ネルソン

ウッドゲート領北にある隠し鉱山の、鉱山長

ドワーフ族


■魔獣ネメス(パンダ)

ジャイアントパンダ型の魔獣。封印が解けそうな不安定な状態で邪宗の手により谷の領地へ来て、結局封印が解けて暴れる

魔力が欲しくて人や魔物を丸呑みする凶悪な肉食獣

アリソンの魔法によりぬいぐるみサイズの可愛いパンダの姿にされて使い魔になる

ドゥンクと違い、アリソンと脳内言語による遠隔会話が可能

ぬいぐるみのパンダ姿のまま、巨大化も可能


■シロ

ローゼンス子爵家が代々秘蔵していた赤い宝玉に、千年以上封印されていた魔獣キマイラ

アリソンの魔力により偶然覚醒し、使い魔となる

パンダよりも格上の強大な魔獣

普段はアリソンの命により小さな白蛇として顕現


■シオネ

遭難した大型船レッドバフに乗り込んでいた海の冒険者の若者

漂着した無人島でフランシスの弟子となり魔法を教わったのが縁で結婚し、故郷のパーセルで暮らす


■セルカ

シオネの妹、フランシスに魔法を教わる傍ら、プリスカから剣も教わるという才気溢れる少女

兄のシオネとフランシスの結婚により、フランシスに替わりアリソンの臣下となる


■イラブー

大昔に島を襲ったウミヘビの魔物 アリソンの使い魔となる

あまりにひどい名前のため、ウミちゃんの愛称で呼ばれる

南の大陸を調査すべく単独行動中


■オスプレイ

火山の噴火で島が沈むまで島を守護していた鳥型の魔物 

イラブーと戦い、共に火山の噴火により長い間溶岩に閉じ込められていた

アリソンに魔力を貰い復活し、使い魔となる

これまた、あまりにひどい名前のため、ソラちゃんの愛称で呼ばれる

島に残り、周辺の警戒に当たる


■スープ

海底火山の噴火により吹き飛ばされたアリソンが、陸と間違うほど巨大なウミガメを発見

海に浮かぶその背にある白い祠に振れた瞬間、亀はアリソンを主と呼び、使い魔となる

名前は相変わらずひどいので、スーちゃんと呼ばれる

あまりに巨大すぎるので、動く島として気ままに大洋を漂っている


■リッケン侯爵

魔術師協会の有力な支援者の一人で、数年前に幼い娘を病で亡くしている

会長のケーヒル伯爵の要望によりアリソンの身柄を養女として引き受け、王都の学園に入学する手続きを整える

同時に、アリソンの侍女として学園寮へ入るプリスカとセルカへの教育を引き受け、自身の王都の屋敷で働かせる

ムライン公爵とは、幼い頃からの親友


■ムライン公爵

現国王の甥にあたり、王位継承権を持つ有力な貴族

次男のアルフレッドは学園に在学中で成績優秀、王都の自宅から通学している


■クラウド王子

ハイランド王国現王家の第三王子

ウッドゲート男爵と次女のアリソンが褒章を受けるため王宮を訪れた際、王自らアリソンと婚約させようとした(その後アリソンは魔法で王を脅して王都から逃げ出した)

アリソンの兄ブランドンと同じ年齢で、アリソンより三歳年上

ブランドンと同年に学園へ入学



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