第2話  雪たちの思惑…小声

扉の先に


絵美「あんた以外誰がいるねんな、はよはよ。」


ゆき「じゃあ、せえのっ……

ガチャガチャ!! だめだ、全然びくともしないよ?」


「ううん、しゃあないし今日のとこは戻ろっか。二人で元の場所に帰ろうと歩き出す。」



するとその瞬間





「ぴかっ!!!!」





窓際に再度虹のような模様が映りだした。直感が鋭いのか、絵美だけがかすかに何かを察する。


絵美「なあ、ゆきなんか今光らんかった?」


ゆき「そう??何も感じなかったけど……」



ううん、気のせい……かなあ。困惑する絵美。




さりげなく戻ってきた無二が、

「少しの間姿が見えなかったけど、どこに行ってたの?」




絵美「いやあ、ちょっとねっ☆

変わった黒い扉んとこなんて行ってないからね!?」



「………あ」



無二「…あそこだけは絶対に行かないで!!怒二人とも、いい??絶対だよ。」



二人は首をこくり……とうなずく。



ゆき「まさか……あんなに怒るなんて、、よっぽど訳ありなのかな……小声」


絵美「そやな……ありゃ絶対なんかあるて……」



ゆき絵美「じゃあ、今日はそろそろ帰ろっか」


無二「じゃあねっ、気を付けてまた学校でねっ!」



ゆき絵美「お邪魔しましたあ!!」


絵美「ゆきい、あのねごにょごにょ……」



ゆき「えっえええええええええええ????!」


ゆき「そ、それはだめだよお。さすがに怒られちゃうよ……」


はてさて、ゆきは絵美に何を告げられたのか?!次回その事実が明らかにっっ


続く!!!


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第2話



「閉ざされた禁断の黒い扉と失敗は成功のもと?!」



実は、ゆきたちは門を出たところに置いてある古い壺の中に入って、


夜にもう一度あの扉を見に行こうというのだ。


前回、無二家にある閉ざされた黒い扉が気になっていたゆきと絵美。


今、ゆきと絵美は一緒に古い壺の中に入っている。



絵美「ごそごそ……ちょっと、ゆきい痛いってば!」


ゆき「そ、そんな押さないでよ、絵美い。

まって、ゴロンゴロンゴロン………」


「いたた、やっと出れた。もう辺りすっかり夜だよ??」




絵美「ごめんごめん、さてとじゃあお邪魔しますかっ。」

「そっと、そおっと……ここだよね、この扉夜に見ると一層不気味……」

「さっきから光が何度も漏れていない?」 





   その瞬間っ  




   どかーーん!!!!!!  




  



 どこかで大きな爆音がした。





ゆき絵美「えっえええ、何の音今の??」

怖がった表情が二人に走る。



その扉の付近では~~


無二「ああ……また失敗しちゃった……もうう何度目なのよ、、」



絵美「は……は………、」




ゆき「絵美??だめっ抑えて!!」


絵美「くしュん!!!」     



絵美のくしゃみが館内にこだまする。


無二「誰!?誰かいるの??禁断の扉が開かれる……誰もいない?おかしいわね、確かに人の声が……」


無二があたりをきょろきょろ探し回る。





ゆき絵美「声をそろえて危ない危ない、もう少しで見つかっちゃうところだったよ……」




絵美「ほんま間一髪だったね、ゆき………まだ息があがっている二人。

それにしても無二は、中で何してたんだろう……気になるわあっ」




ゆき「今日はもう遅いんで、出直そっか……??」


静かに静かに、赤いじゅうたんのひかれた廊下を二人は立ち去る。


今日の出来事がとんでもない事につながっているとは、

この時の二人は未だ知る由もなかった。

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