タブエモルデゥ―ア
しろくろぽん.
第1話 不穏…
第一章
第一話
「何事!!?まばゆい虹模様の謎?!」
この真空の広き宇宙に漂う、無数の石。
その中に謎の少し硬い物質で出来た<虹の息吹>と呼ばれるものが存在するらしい。
これは、とある少女の家から始まる、
安定の不安定な、物語。
丑三つ時
「ズドーーーーン!!!!!」
という眩い、七色の光で目が覚めた。
近魔ゆき「えっ……何?!今の光…」
近くで雷でも落ちたんだろうか……?
それにしては、目の錯覚からか
天井に虹のような模様が断続的に見えた?
なんだか変な感じ。気になって眠れない。
あたしは近魔(こんま)ゆき。桜魔学園に通う高校1年生。
ちょっぴり変わってると周りからは言われるけど、ただ魔法に小さい頃から興味ある女の子。
髪の毛は生まれつき青くて、結構自分では気に入ってるんだあ。
普段は桜魔学園で、基本は三人組のパーティを組んで活動してるの。
極めて稀に、派手転びっていう盛大な<どじ>ふんじゃうんだけどね……
あたしの学園の事を少し紹介するね!桜魔学園の中で最も優れている人たち。
それが、ME5神魔と呼ばれる人たちで、魔法のエキスパートの略なんだけど、
河野美穂、七秘まほ、海次真由 愛菜あかり、そして留学生の闇夜リュミエールで構成されているの。
あたしの学園や身の回りで最近おかしなことばかり、起きてそれをあたしたちは調査しているんだけど……zz
気が付くとベッドから落ちていた。
母のこまゆ「ゆきーーゆきい、急がないと遅刻するわよーー」
ゆき「はあい、今行くからあ!」
どんがらがっしゃーーーん………
ものすごく大きな音を立てて落ちた…
いたたたた…なんとか丈夫な体のおかげで怪我せずに済み 朝食をすませる。
母、こまゆ「深夜の光なんだったのかしらねえ、ものすごい轟音で全然眠れなくて。
あんた、変な寝言ずっと言ってたわよ?」
ゆきは寝言は覚えていないけれど、光はやっぱり夢じゃなかったんだと確信する。
身支度をし、行ってきますと気持ち大きい声で言ってみる。
玄関ドアを開けると、同じ桜魔学園の同級生の
イツメン女子が迎えに来てくれていた。
小さい頃から、なんだかんだで安定の三人組なのだ。
まず、同じ1年生の関西弁の女子校生。
背は138センチの小柄&ショートカットの美少女、江藤絵美。
両親共に共働きで、いつもは明るく振る舞っているが、人一倍寂しさを感じながら、幼少期を過ごしてきた。
ただ、周りには悟られないようにしているみたい。
そして、腰に江藤家に代々つたわる、古来の笛を足横にかけている。
そして、同じく1年生の女子校生
ポニーテールかつ身長135センチの笹島無二。
きれいな紫色の髪で、いつも優しいんだあっ。
この子は、あたしも周りから噂を聞いた位で、詳しくは知らないけどあることを除いては
器用な子。生まれつき右腕に時計を逆さにしたような絵に謎の文字が書いてあるらしくって。
ただ、無二は………
どういうわけか昔から突然ふっと…いなくなることがあるんだよね、
そう何考えてるかわからない時が。
絵美「おっはあーーゆき、なんだか落ち着かなくて迎えにきちゃったんよ。」
絵美「あっそうだ無二、昨日この近所すごい光が走らへんかった?」
無二「そう?私は、爆睡していたから…」
無二「もしかしてゆき、また夢でも見てベッドから落ちてたんじゃないの?」
ゆき「そんなはずはないんだけどなあ………はあうう、ベッドから落ちたのは当たってるけど涙」
そうこうしている間に、桜魔学園に着いてしまった。
担魔「ほらあ、早く席につけえ~。」
「えーこれからここ桜魔学園では1年生は魔法の基礎と座学を行うので、クラスメイトと助け合って学ぶように」
生徒一同「はーーい」
そして休憩時間、同級生の男子生徒の数人が、昨夜同じ光をみたとの話でもちきりになる。
男子生徒「でも昨日の光なんだか変じゃなかった?」
「俺あんなの初めてみたんだけど。」
「そうそう、雷ならもっとこう、色が違うというかあんなカラフルなわけないしなあ」
そんな会話が少しずつクラスに広まっていた。
そしてまだ入学して間もないため、あっという間に下校時間。
絵美「なあなあ、ゆきい~今日はよ学校終わったし、無二ん家いかへん?」
絵美「なあなあ、無二ちゃーん今日行っていいやんなあ??ほれほれ、むにむにい。」
無二「う、うん……私は、別にいいけど…」
絵美「ほんま?やったあー!!やっぱ持つべきものはゆきセレクトの子ってねえ!」
無二「なにそれ~~??」
ゆきも嬉しそうにそんな二人を眺めている。
あたしも、無二ん家は初めて行くからちょっぴり楽しみだなあ。
ゆき内心:ただ、無二が急にいなくなったり…なんてことないよね…不安だなあ。
まあ今はそんな事考えなくていいかなっ!黙っておこうっと。
じゃあ、早速無二ん家レッツらゴー!と足早に一緒に帰りだす三人。
そんな帰り道、突然何もないところで転びだすゆき。
ゆき「いったあーい………」
絵美・無二「また、ゆきの盛大な派手転びがはじまったよ、
今道に何にもなかったよね?笑」
絵美無二「ゆき、落ち着いてっっ!」
ゆき絵美「ねえ、さっきからずっと同じとこ歩いてる気がするけどまだ入り口つかないの?」
無二「えっ、一応敷地にはついてるんだけど…?
あと十分くらいかな?正門は」
とにこやかにほほえむ無二。
ま、まさかこの流れは無二って………
察するゆきと絵美。
しばらく歩いているとゆきと、絵美がある事に気づく。
ゆき「ねえ…あたしの見間違いかもしれないんだけど、そこのレンガとレンガの隙間の壁に
直径五センチくらいの穴が開いてない?あたし、目が悪くなっちゃったのかな?」
絵美「それうちにも見えてるねんけど……ね?無二っ」
一切無言の無二。
ゆき「やっと………やっと着いた………
察してはいたけれどやっぱ絵に描いたような,お嬢だよねっ」
無二「さあ、上がって。二人ともアールグレイでいい?お茶入れてくるね。」
ゆき「にしても…さっきの黒い穴何だったんだろうね、
異様な雰囲気だったし、気味が悪くて…」
絵美「うんうん!それに無二も普通なら何か言うはずなのに、一言も言わなかったのも気になる……」
ゆき「本当それね!ううん、不思議……」
無二「二人とも、お茶が入ったよっ。と良い香りのする紅茶を持ってくる。」
ゆき・絵美「ありがとう、いただきますね。」
無二「あっそうだ、これ飲み終えたら部屋を少し案内するねっ」
絵美「くう、こんなおいしい紅茶飲んだことないよお、」
本当そうだよねえ!と盛り上がる二人。
無二「じゃあ、少し私に着いて来て」
無二「こっちが、寝室でこっちは魔法書とかの保管してある場所、こっちは中庭とプールになってるよっ」
ゆき絵美「この廊下だけでも超絶きれいだけど、本当無二ん家てすごいよ!どんな星の元に生まれたらこうなれるんだろう……」
無二「ごめん、二人とも、ほんの少しだけお花摘みに行ってくるから、この辺にいてくれる?」
ゆき絵美「うん!行ってらっしゃい。この辺にいるねっ!」
絵美「ねえねえ、私さっき謎の真っ黒の重そうな扉を見かけてんけど……そっと行ってみいひん??」
「聞いたとこによると、この世界のどっかには禁断の扉や、絶対に@@してはいけない封のあるものがどっかにはあるらしい……
どっかは明確じゃないねんけどね?うちそういうの気になるねん!!!
ゆき「えええっ………だっだめだよ、そんな人の家うろうろしちゃ、よそうよ??」
絵美「本当にちょっとだけだからさ、ねえいいでしょゆきい?」猫撫声で甘える絵美。
ゆき「ううん仕方ないなあ……もう見に行ったら本当すぐ戻るからね、」
絵美「ここ…?確かに重そうで漆黒の扉だなあ。何の部屋なんだろう、、ゆきちょっと扉引いてみてえや?」
ゆき「ええっ、私が……?」
絵美「あんた以外誰がいるねんな、はよはよ。」
はたしてゆきたちの先には何が待ち受けているのだろうか??
つづく
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