打ち上げ花火と言えば

 夏の風物詩『花火』。

 世界にも花火はありますが、日本ほど頻繁に花火大会が行われる国はありません。

 やはり『花火』と言えば『日本の夏』でしょう。


 花火と聞いてまず思い浮かぶのは、自分が小学生の頃。

 数千円もするような、大きなバッグに入った花火セット。

 父が買ってきてくれた物でしょうか、手持ち花火に打ち上げ花火、

 線香花火に煙玉、どこかに吊るしてグルグル回るようなものもあります。

 その日は確か、玄関先の庭で手持ち花火を振り回していたと思います。

 ふと指先に鈍痛を感じて、花火を落としてしまいました。

 何が起きたのか?

 自分の手を見ると、なんと右手の人差し指に、

 コクワガタがガッチリと挟まっているではありませんか。

 裏手の雑木林から、光に誘われて飛んできたのでしょう。

 昆虫かごに入れて、その夏の間飼育しました。


 十年程前の話をしましょう。

 姉には子供が二人いますが、甥っ子がまだ小学校に上がる前。

 姪っ子は生まれていないか、生まれていても乳児だったと思います。

 小さな花火セットと水を張ったバケツを持って近所の公園へ。

 自分が幼かった頃と同様、甥っ子は大喜びで花火を振り回しました。

 ですが、その公園は花火禁止だったようで、近所の人に注意されてしまいました。

 自分が幼かった頃、この程度の花火はいつでも、どこでも出来たものですが、

 ちょっとの事でこうしたクレームや規制が、すぐに出てしまう時代になりました。


 友人との花火の思い出も沢山あります。

 一番印象深いのは江ノ島花火でしょうか。

 過去に何度か江ノ島に旅行をして花火を見ていますが、

 確か初めて訪れた時が、たまたま花火大会の日だったと記憶しています。

 江ノ島花火は規模としてはそこまで大きくはないのですが、

 海で泳ぎ島で遊んで、夜に水着のまま見る花火は格別です。


 恋人との思い出の花火。

 やはりディズニーランドの花火でしょうか。

 ナイトパレードの後、夏から秋の夜に打ち上げられる花火。

 車で数時間ですから、わざわざ宿泊してまで見ません。

 帰宅する頃には零時を回っています。

 それでも必ず見てから / 見ながら帰る、そうした魅力があります。


 夏の夜空を彩る花火。

 小型の花火が乱れ咲く連続花火。

 腹の底から響く大音響。

 一発の巨大な尺玉が視界いっぱいに広がる。

 綺麗に丸く開くものもあれば、ヤシの木・しだれ柳のような形、

 輪っか付きの惑星、ハート型、キャラクターものまで様々です。


 皆様の思い出の花火、好きな花火は何かありますか?

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